37Q49第37回 介護福祉士国家試験 過去問

こころとからだのしくみ障害の理解

次のうち、ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)の社会(人生)レベルに該当するものとして、正しいものを1つ選びなさい。

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正解: 3

正答

3.参加

この問題のポイント

ICFの生活機能を構成する3つのレベルを区別する問題です。

ICFでは、生活機能を「心身機能・身体構造」「活動」「参加」の3つで捉えます。社会生活や人生場面への関わりを示す社会レベルは「参加」です。

解説

ICFは、病気や障害だけを見るのではなく、その人がどのように生活し、社会と関わっているかを、環境因子や個人因子との相互作用として捉える枠組みです。

心身機能・身体構造は、筋力、関節の動き、記憶、視覚、臓器や身体部位など、身体レベルの状態を示します。活動は、歩く、食べる、着替える、会話する、買物をするなど、個人が生活行為を実行することを示します。

参加は、家庭で役割をもつ、仕事や学校に通う、地域活動に参加する、友人と交流する、趣味を楽しむなど、生活や社会の場面に関わることを示します。そのため、社会または人生レベルに該当するのは参加です。

ICFでは、生活機能の否定的な側面を、心身機能・身体構造では機能障害・構造障害、活動では活動制限、参加では参加制約と表します。本人の状態は一方向の原因と結果で決まるのではなく、福祉用具、住環境、周囲の支援、社会制度などによって変化します。

ひっかけポイント
「活動」は個人が行う生活行為、「参加」は家庭や社会における役割・関わりです。歩けるかは活動、散歩仲間と地域を歩くことは参加として捉えられます。

介護実践でのポイント
心身機能の低下だけを目標にせず、本人がどのような生活や役割を望んでいるかを確認します。環境を整えたり、福祉用具や人的支援を活用したりして、活動と参加を広げます。

選択肢の確認

1.心身機能・身体構造
誤り。
心身機能・身体構造は、身体や精神の働きと身体の各部分を示す身体レベルです。社会・人生レベルではありません。

2.活動
誤り。
活動は、個人が生活行為や課題を実行することを示す個人レベルです。歩行、食事、着替え、買物などが含まれます。

3.参加
正答。最も適切です。
参加は、家庭、仕事、学校、地域、余暇など、社会や人生の場面に関わることを示します。ICFの社会レベルに該当します。

4.機能障害
誤り。
機能障害は、心身機能に問題がある状態を示す否定的側面です。社会レベルの生活機能を示す用語ではありません。

5.活動制限
誤り。
活動制限は、個人が生活行為を行うことに困難がある状態です。活動の否定的側面であり、社会レベルの「参加」ではありません。

覚えるポイント

ICFの生活機能は、心身機能・身体構造、活動、参加の3つです。

心身機能・身体構造は身体レベルです。

活動は個人レベルの生活行為です。

参加は社会・人生レベルの役割や関わりです。

環境因子を整えることで、心身機能に制限があっても活動や参加を広げられます。

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