37Q101|第37回 介護福祉士国家試験 過去問
次の記述のうち、介護の現場で行うベッドメイキングとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 4
正答
4.シーツをマットレスの下に入れるときは、手掌を下にする。
この問題のポイント
ベッドメイキングでは、利用者にとって清潔で快適な寝床を整えるだけでなく、ベッドの固定、換気、シーツの中心合わせ、介護福祉職の腰痛予防など、安全で効率的な作業方法が求められます。
この問題では、シーツをマットレスの下へ入れるときの手の向きと、基本的な作業環境・ボディメカニクスを確認します。
解説
シーツをマットレスの下へ入れるときは、手掌を下、手背を上にして差し込みます。この向きにすると力を加えやすく、シーツを奥まで入れやすくなります。また、指先や爪をマットレス、ベッド枠、金具などに引っかける危険を減らせます。
ベッドメイキングを始める前には、必要物品をそろえ、利用者に説明します。キャスター付きベッドはストッパーをかけ、介護福祉職が作業しやすい高さへ調整します。シーツは中心をマットレスの中心に合わせ、左右均等に広げ、しわやたるみが残らないように整えます。しわは不快感だけでなく、皮膚への摩擦や圧迫の一因にもなります。
ベッドメイキングでは、塵やほこりが舞いやすいため、利用者の体調、室温、外気の状況を確認しながら換気します。使用済みのリネンを大きく振らず、衣服へ抱え込まないことも感染対策上重要です。
介護福祉職は、両膝を伸ばした前傾姿勢を続けるのではなく、足を開いて支持基底面を広くし、膝を曲げて重心を下げます。作業方向へ足先を向け、ベッドの高さを調整することで腰への負担を減らします。終了後は、ベッドを利用者に適した高さへ戻し、ストッパーやナースコールの位置なども確認します。
ひっかけポイント
見た目をきれいにすることだけがベッドメイキングではありません。ベッドの固定、換気、清潔なリネンの扱い、利用者と介護福祉職双方の安全まで含めて考えます。
介護実践でのポイント
シーツ交換時は、皮膚状態、寝具の湿りや汚れ、マットレスの破損なども確認できる機会です。本人の好みや寒さにも配慮し、終了後には寝心地を確認します。
選択肢の確認
1.居室の窓は、閉めて行う。
誤りです。 ベッドメイキングでは塵やほこりが舞いやすいため、基本的には換気しながら行います。ただし、利用者が寒さを感じないようにし、外気温、天候、本人の体調などに応じて窓の開け方や換気方法を調整します。
2.キャスターのあるベッドは、ストッパーを外す。
誤りです。 ストッパーを外したままでは、シーツを引いたときにベッドが動き、介護福祉職の転倒や利用者の事故につながる危険があります。作業前にストッパーをかけて固定します。
3.シーツの中心線を、マットレスの端に合わせる。
誤りです。 シーツの中心線はマットレスの中心線に合わせます。端へ合わせると左右の長さが不均等になり、十分に敷き込めず、しわやずれが生じやすくなります。
4.シーツをマットレスの下に入れるときは、手掌を下にする。
正しいです。 手掌を下、手背を上にすると力を加えやすく、シーツをマットレスの下へ安全に入れやすくなります。指先や爪をベッド枠などに引っかける危険も軽減できます。
5.シーツ交換は、両膝を伸ばしたままで行う。
誤りです。 両膝を伸ばした前傾姿勢は腰部への負担を大きくします。膝を曲げて重心を下げ、足を開き、作業しやすい高さへベッドを調整して行います。
覚えるポイント
- ベッドメイキング前には、ベッドのストッパーをかけ、作業しやすい高さに調整する。
- シーツの中心線は、マットレスの中心に合わせる。
- シーツを敷き込むときは、手掌を下、手背を上にする。
- 換気を行い、使用済みリネンは振り回さず、清潔なリネンと分けて扱う。
- 膝を曲げて重心を下げ、腰への負担を減らす。