35Q13|第35回 介護福祉士国家試験 過去問
次のうち、「障害者総合支援法」の介護給付を利用するときに、利用者が最初に市町村に行う手続きとして、適切なものを1つ選びなさい。 (注)「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
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正解: 1
正答
1.支給申請
この問題のポイント
障害者総合支援法の介護給付を利用するための正式な手続では、利用を希望する本人等が市町村へ支給申請を行うことが出発点です。
支給申請を受けた後に、市町村による認定調査、市町村審査会の審査・判定、障害支援区分の認定、サービス等利用計画案の作成や提出、支給決定へと進みます。
解説
障害福祉サービスの利用を考えたときは、市町村や相談支援事業所へ事前に相談することができます。ただし、選択肢に示された正式な手続の中で、利用者が最初に市町村へ行うのは支給申請です。
申請後、市町村は本人の心身の状態や必要な支援を把握するために認定調査を行います。介護給付で障害支援区分が必要な場合は、認定調査や医師意見書などをもとに一次判定を行い、市町村審査会が審査・判定します。その結果に基づいて、市町村が障害支援区分を認定します。
その後、本人の希望や生活状況を踏まえたサービス等利用計画案などを勘案して、市町村が支給の要否や支給量を決定します。手続の中心にあるのは本人の生活上の希望であり、支援者が一方的に利用サービスを決めるものではありません。
ひっかけポイント
認定調査、審査会、障害支援区分の認定も利用手続の一部ですが、いずれも支給申請を受けた後に市町村側が進めるものです。問題文の「利用者が」「最初に」「市町村に行う」という主語と順序に注目します。
介護実践でのポイント
申請を支援するときは、本人がどのような生活を望み、何に困り、どのような支援を必要としているのかを丁寧に確認します。申請書の記入や窓口との連絡を手伝う場合も、本人へ分かりやすく説明し、意思を確認しながら進めます。
選択肢の確認
1.支給申請
正しいです。
介護給付の利用を希望する本人等が、最初に市町村へ行う正式な手続です。市町村は申請を受理した後、認定調査や障害支援区分の認定などを進めます。
2.認定調査
誤りです。
認定調査は、支給申請を受けた後に、市町村の職員や委託された調査員などが本人の心身の状態や支援の必要性を確認する手続です。利用者が最初に行う手続ではありません。
3.審査会の開催
誤りです。
市町村審査会は、認定調査の結果や医師意見書、一次判定などをもとに審査・判定します。審査会を開催するのは市町村であり、支給申請より後の段階です。
4.障害支援区分の認定
誤りです。
障害支援区分は、市町村審査会の審査・判定結果に基づいて市町村が認定します。利用者自身が最初に行う手続ではありません。
5.サービス等利用計画の作成
誤りです。
サービス等利用計画案は、支給申請後、市町村から提出を求められた段階で、本人の意向を踏まえて指定特定相談支援事業者などが作成します。本人が作成するセルフプランの場合もありますが、支給申請より先に行う市町村への手続ではありません。
覚えるポイント
- 障害福祉サービス利用の正式な手続は、市町村への支給申請から始まる。
- 事前相談は可能だが、選択肢中の最初の正式手続は支給申請である。
- 認定調査は、支給申請を受けた後に行われる。
- 市町村審査会が審査・判定し、市町村が障害支援区分を認定する。
- サービス等利用計画案は、本人の意向と生活状況を踏まえて作成する。
- 市町村は、障害支援区分、本人の利用意向、生活環境、計画案などを勘案して支給決定を行う。
- 申請支援では、本人へ分かりやすく説明し、本人の希望を中心に進める。