35Q108第35回 介護福祉士国家試験 過去問

介護介護過程

次の記述のうち,居宅サービス計画と訪問介護計画の関係として,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4.居宅サービス計画の方針に沿って,訪問介護計画を作成する。

この問題のポイント

居宅サービス計画と訪問介護計画は、作成者と役割が異なります。両者は別々の計画ですが、利用者の目標に向けて整合していなければなりません。

この問題では、居宅サービス計画を上位の総合的な計画とし、訪問介護計画を具体的なサービス計画として位置づけます。

解説

居宅サービス計画は、一般にケアプランと呼ばれ、介護支援専門員が利用者のアセスメントを行い、本人・家族、多職種と相談しながら作成します。利用者の生活全体の課題、目標、利用するサービスの種類や役割などを総合的に示します。

訪問介護計画は、訪問介護事業所のサービス提供責任者が作成します。居宅サービス計画がすでに作成されている場合は、その内容と方針に沿って、訪問介護として何を、どのような方法・頻度で行うかを具体化します。内容を利用者または家族へ説明し、利用者の同意を得て交付します。

訪問介護計画は、居宅サービス計画をそのまま写すものではありません。たとえば、居宅サービス計画に「自宅で安全に調理を続ける」と示されていれば、訪問介護計画では、利用者ができる工程、見守る場面、具体的な援助方法、観察項目などを明確にします。

居宅サービス計画の目標や利用者の状態が変化した場合は、訪問介護計画も整合性を確認し、必要に応じて見直します。訪問介護計画が先に居宅サービス計画の根拠となるのではなく、総合的な居宅サービス計画を踏まえて個別サービス計画を作成します。

ひっかけポイント
居宅サービス計画は生活全体を調整する計画、訪問介護計画は訪問介護事業所が行う支援を具体化する計画です。「同じ内容」ではなく「方針を共有して具体化する」と理解します。

選択肢の確認

1.訪問介護計画を根拠に,居宅サービス計画を作成する。
適切ではありません。
作成の関係が逆です。居宅サービス計画が作成されている場合、訪問介護計画はその内容に沿って作成します。

2.居宅サービス計画の目標が変更されても,訪問介護計画は見直しをせず継続する。
適切ではありません。
居宅サービス計画の目標が変われば、訪問介護計画との整合性を確認し、必要に応じて内容を変更します。古い目標のまま継続することは適切ではありません。

3.居宅サービス計画と同じ内容を,訪問介護計画に転記する。
適切ではありません。
訪問介護計画は単なる写しではありません。居宅サービス計画の方針を踏まえ、訪問介護が担う具体的な目標、援助内容、手順などを記載します。

4.居宅サービス計画の方針に沿って,訪問介護計画を作成する。
正答。最も適切です。
サービス提供責任者は、居宅サービス計画の目標と方針に沿い、訪問介護として提供する具体的な支援内容を計画します。

5.訪問介護計画の終了後に,居宅サービス計画を作成する。
適切ではありません。
居宅サービス計画は、各サービスを調整する総合的な計画です。訪問介護計画の終了後に作成するものではなく、通常は先に示された方針を踏まえて訪問介護計画を作成します。

覚えるポイント

居宅サービス計画は介護支援専門員が生活全体を見通して作成します。

訪問介護計画はサービス提供責任者が、居宅サービス計画に沿って具体化します。

利用者の状態や目標が変わったら、両計画の整合性を確認して見直します。

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