34Q63第34回 介護福祉士国家試験 過去問

介護介護過程

介護過程における生活課題に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

解答・解説を見る

正解: 5

正答

5.利用者が望む生活を実現するために解決するべきこと。

この問題のポイント

介護過程における生活課題は、介護者が困っていることや業務上の問題ではありません。利用者が望む生活と現在の生活状況との間にある差を分析し、その実現のために取り組むべきことを明確にしたものです。

解説

生活課題は、収集した情報をアセスメントして導き出します。利用者の心身機能、活動、社会参加、生活歴、環境、本人の希望などを関連づけ、「本人が望む生活を実現するために、何を整える必要があるか」を考えます。

たとえば、単に「歩けない」を生活課題とするのではなく、本人が「自宅の庭へ出て花を見たい」と望んでいる場合には、移動能力、福祉用具、介助方法、庭までの動線などを確認し、「安全な方法で庭へ出られるようになる」といった生活に結びつく課題を検討します。

家族の希望や介護福祉職の考えも重要な情報ですが、本人の意思を置き去りにして生活課題を決めることはできません。意思を表しにくい場合にも、表情、行動、これまでの生活、家族からの情報などをもとに、本人の意思を丁寧に確認します。

ひっかけポイント
生活課題は「できないことの一覧」ではありません。本人の望む生活を出発点に、できることや環境上の支えも含めて考えます。

選択肢の確認

1.効率的な支援を提供するために解決するべきこと。
適切ではありません。
業務の効率は生活課題を決める中心ではありません。利用者の尊厳、自立、望む生活の実現を基準に考えます。

2.利用者が家族の望む生活を送るために解決するべきこと。
適切ではありません。
家族の思いも確認しますが、生活の主体は利用者です。本人の希望と家族の思いを調整しながら、本人が望む生活を中心に考えます。

3.介護福祉職が実践困難な課題のこと。
適切ではありません。
介護福祉職が難しいと感じる業務上の問題ではなく、利用者の生活上のニーズから明確にする課題です。

4.利用者の生活を改善するために思いついたこと。
適切ではありません。
介護福祉職の思いつきで決めるのではなく、収集した情報を分析し、本人の希望や根拠に基づいて明確にします。

5.利用者が望む生活を実現するために解決するべきこと。
正答。最も適切です。
生活課題は、利用者の望む生活と現状との関係から、実現に向けて取り組む必要があることを明確にしたものです。

覚えるポイント

生活課題の主語は利用者です。

「望む生活」と「現在の状況」の差をアセスメントして明確にします。

できないことだけでなく、本人の強みと環境因子も生かして考えます。

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