34Q61第34回 介護福祉士国家試験 過去問

介護介護過程

介護福祉職が介護過程を展開する意義に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

解答・解説を見る

正解: 1

正答

1.チームアプローチ(team approach)による介護を提供することができる。

この問題のポイント

介護過程を展開する意義は、利用者が望む生活の実現に向けて、根拠に基づく個別的な介護を計画し、チームで共有して継続的に実践できることです。経験や勘だけに頼る介護、介護者中心の介護との違いを見分けます。

解説

介護過程は、情報収集とアセスメント、生活課題の明確化、介護計画の立案、実施、評価、計画の修正という一連の流れです。利用者の心身の状態だけでなく、生活歴、価値観、希望、できること、家族や住環境などを踏まえて支援を組み立てます。

支援の目標、方法、観察点、注意点を言語化して共有すると、複数の介護福祉職が共通の方針で支援できます。また、看護職、リハビリテーション職、介護支援専門員などとも必要な情報を共有し、それぞれの専門性を生かしたチームアプローチにつなげることができます。

介護過程の主体は利用者です。介護福祉職の都合で生活を管理したり、本人のこれまでの生活から切り離したりするのではなく、本人が望む生活と現在の状況との関係を整理して、必要な支援を検討します。

ひっかけポイント
介護過程は、介護福祉職の経験や直感を否定するものではありませんが、それだけで判断するものでもありません。観察した事実、本人の思い、専門的知識などの根拠をもとに考えます。

介護実践でのポイント
計画を作成すること自体が目的ではありません。支援を実施し、利用者の反応や生活の変化を確認して評価し、必要に応じて計画を修正するところまでが介護過程です。

選択肢の確認

1.チームアプローチ(team approach)による介護を提供することができる。
正答。最も適切です。
介護目標や支援方法を言語化して共有することで、介護職チームが継続的かつ統一的に支援でき、多職種との連携にもつながります。

2.直感的な判断をもとに介護を考えることができる。
適切ではありません。
介護過程では、経験や勘だけではなく、収集した事実、利用者の意向、心身の状態、生活環境などを分析し、根拠に基づいて支援を考えます。

3.今までの生活から切り離した介護を提供する。
適切ではありません。
利用者の生活歴、習慣、役割、価値観を理解し、これまでの生活との連続性を大切にすることが個別的な介護につながります。

4.介護福祉職が生活を管理するための介護を考えることができる。
適切ではありません。
介護福祉職が利用者の生活を一方的に管理するのではなく、本人の自己決定を支え、できることを生かして望む生活の実現を支援します。

5.介護福祉職が実施したい介護を提供する。
適切ではありません。
支援内容は介護福祉職の希望ではなく、利用者のニーズ、意向、心身の状態、生活環境をもとに、本人と合意しながら決めます。

覚えるポイント

介護過程は、利用者が望む生活を実現するための、根拠に基づく思考と実践の流れです。

アセスメント、計画、実施、評価、修正を継続して行います。

介護目標と支援方法を共有することで、チームアプローチが可能になります。

関連問題

34Q6034Q62
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)