34Q95第34回 介護福祉士国家試験 過去問

こころとからだのしくみ障害の理解

障害者が障害福祉サービスを利用するために相談支援専門員が作成する計画として、正しいものを1つ選びなさい。

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3.サービス等利用計画

この問題のポイント

相談支援専門員が、障害のある人の希望する生活と生活全般の課題を踏まえ、利用する障害福祉サービス等を総合的に組み合わせて作成するのが「サービス等利用計画」です。各サービス事業所が作成する「個別支援計画」との違いを整理します。

解説

障害福祉サービスを利用するとき、相談支援専門員は本人の心身の状態、生活環境、希望する暮らし、家族の状況、解決すべき課題などをアセスメントします。そのうえで、総合的な援助方針、目標、利用する福祉サービス等の種類・内容・量などをまとめたサービス等利用計画案を作成し、支給決定後はサービス等利用計画を作成します。

サービス等利用計画は、一つの事業所内だけで完結する計画ではありません。本人の生活全体を見渡し、障害福祉だけでなく、必要に応じて保健、医療、就労、教育、住まい、地域活動なども含めて支援を調整するケアマネジメントの計画です。利用開始後は、相談支援専門員がモニタリングを行い、本人の状況や意向の変化に応じて見直します。

これに対して個別支援計画は、各障害福祉サービス事業所のサービス管理責任者などが、サービス等利用計画を踏まえて、その事業所で提供する具体的な支援内容を定める計画です。

ひっかけポイント

「サービス等利用計画」と「個別支援計画」は、どちらも個人を対象にします。作成者と範囲で区別し、相談支援専門員は生活全体を調整するサービス等利用計画、各事業所のサービス管理責任者は事業所内の具体的支援を定める個別支援計画、と覚えます。

介護実践でのポイント

計画は専門職が一方的に決めるものではありません。本人が理解しやすい方法で説明し、希望や選好を確認して同意を得ます。介護福祉職は、日々の支援で把握した本人の変化、できること、希望、困りごとを記録し、モニタリングや計画の見直しに活用できるよう関係者と共有します。

選択肢の確認

1.地域福祉計画

誤りです。
地域福祉計画は、社会福祉法に基づいて市町村が地域福祉の推進に関する事項を定める行政計画です。個々の障害福祉サービス利用者のために相談支援専門員が作成する計画ではありません。

2.個別支援計画

誤りです。
個別支援計画は、各障害福祉サービス事業所のサービス管理責任者などが、その事業所で提供する具体的な支援内容を定める計画です。

3.サービス等利用計画

正しいです。
相談支援専門員が本人の生活全般をアセスメントし、本人の意向、総合的な援助方針、目標、利用するサービスの種類・内容・量などをまとめて作成します。

4.障害福祉計画

誤りです。
障害福祉計画は、都道府県や市町村が障害福祉サービス等の提供体制や必要量の見込み、目標などを定める行政計画です。個人のサービス利用計画ではありません。

5.介護サービス計画

誤りです。
介護サービス計画は、介護保険制度で介護支援専門員などが作成するケアプランです。障害福祉サービスの利用に際して相談支援専門員が作成する計画とは異なります。

覚えるポイント

  • 相談支援専門員が作成するのは、サービス等利用計画である。
  • サービス等利用計画は、本人の生活全体を見渡してサービスを調整する。
  • 支給決定前はサービス等利用計画案、支給決定後はサービス等利用計画を作成する。
  • 利用開始後はモニタリングを行い、必要に応じて計画を見直す。
  • 個別支援計画は、各事業所のサービス管理責任者などが作成する。
  • 障害福祉計画と地域福祉計画は、地方公共団体が作成する行政計画である。

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