34Q46第34回 介護福祉士国家試験 過去問

介護生活支援技術

利用者の食事支援に関して、介護福祉職が連携する職種として、最も適切なものを1つ選びなさい。

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3.座位の保持が困難なときは、体幹訓練を理学療法士に依頼する。

この問題のポイント

食事支援では、困っている動作と各専門職の役割を正しく結びつけます。食事動作、義歯、姿勢、嚥下、献立について、どの職種と連携するかを整理します。

解説

安定した座位は、安全に食べるための土台です。体幹や下肢の筋力、関節可動域、姿勢保持、移動などを評価し、基本動作の練習を行う専門職が理学療法士です。座位の保持が難しい場合は、理学療法士と連携して体幹機能や姿勢を評価し、訓練方法、いすや車いすの調整、クッションなどを検討します。

スプーンや箸を操作する食事動作、上肢機能、自助具の選定などは、主に作業療法士と連携します。咀嚼障害があり義歯の調整が必要な場合は、歯科医師や歯科技工士などの歯科専門職へつなぎます。

摂食・嚥下機能の評価や嚥下訓練は、医師、歯科医師、言語聴覚士、看護職、管理栄養士などが連携して行います。義肢装具士は、義手、義足、体幹装具などの製作や適合を担う専門職であり、嚥下訓練を担当する職種ではありません。

食べ残しが目立つ場合は、体調、口腔状態、食形態、味、量、姿勢、薬の影響などを観察します。献立や調理方法の調整は管理栄養士や栄養士、調理担当者などと相談します。社会福祉士は、生活上の相談や社会資源の活用、関係機関との調整などを担います。

介護実践でのポイント
介護福祉職は、食事の様子を最も身近で観察できる職種の一つです。むせ、姿勢の崩れ、食具操作、疲労、摂取量などを具体的に記録し、適切な専門職へつなげます。

選択肢の確認

1.スプーンや箸がうまく使えないときは、食事動作の訓練を言語聴覚士に依頼する。
適切ではありません。
食具の操作や上肢を使った食事動作、自助具の選定は、主に作業療法士と連携します。言語聴覚士は、摂食・嚥下やコミュニケーションの評価・訓練を担います。

2.咀嚼障害{そしゃくしょうがい}があるときは、義歯の調整を作業療法士に依頼する。
適切ではありません。
義歯の診察や調整は、歯科医師などの歯科専門職が担います。作業療法士が義歯を調整することはできません。

3.座位の保持が困難なときは、体幹訓練を理学療法士に依頼する。
正答。最も適切です。
理学療法士は、姿勢保持、体幹・下肢機能、起居・移動などの基本動作を評価し、訓練や環境調整を行います。安全な食事姿勢の確保につながります。

4.摂食・嚥下障害{えんげしょうがい}があるときは、嚥下訓練{えんげくんれん}を義肢装具士に依頼する。
適切ではありません。
嚥下訓練は、医師や歯科医師の診断・指示のもと、言語聴覚士などと連携して行います。義肢装具士は義肢や装具の製作・適合を担います。

5.食べ残しが目立つときは、献立や調理方法の変更を社会福祉士に依頼する。
適切ではありません。
献立、栄養量、食形態、調理方法は、管理栄養士や栄養士、調理担当者などと相談します。社会福祉士は相談援助や社会資源の調整を担う職種です。

覚えるポイント

食事動作と自助具は作業療法士、姿勢と基本動作は理学療法士と連携します。

義歯は歯科専門職、嚥下は言語聴覚士など、献立は管理栄養士などと連携します。

介護福祉職は、食事中の具体的な変化を観察・記録し、多職種へ伝えます。

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