34Q24第34回 介護福祉士国家試験 過去問

介護介護の基本

介護福祉士の職業倫理に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 2

正答

2.全ての人々が質の高い介護を受けることができるように、後継者を育成する。

この問題のポイント

介護福祉士の職業倫理は、利用者の尊厳、自己決定、個別性、秘密保持、地域との連携、専門性の向上などを柱とします。介護福祉職自身の価値観や都合ではなく、利用者を中心に考えることが基本です。

解説

介護福祉士は、すべての人が必要なときに質の高い介護を受けられるよう、専門的知識と技術を高めるとともに、後輩や実習生などの育成に取り組む責任があります。後継者の育成は、介護の質を将来にわたって維持・向上させるための職業倫理の一つです。

介護は、同じ病名や要介護度の人へ同じ方法を当てはめるものではありません。利用者の価値観、生活歴、文化、心身状況、できること、希望を理解し、本人と相談しながら個別に支援します。

また、介護福祉士は業務上知り得た秘密を守り、退職後も不必要に漏らしてはなりません。多職種や地域住民との連携も、本人の生活を地域全体で支えるうえで重要です。情報を共有するときは、目的と範囲を明確にし、本人の権利とプライバシーを守ります。

介護実践でのポイント
「利用者のため」と思っていても、本人の意向を確認せず支援者の価値観を押しつければ、自己決定を損ないます。説明し、本人の意思を確認し、必要に応じて意思決定を支援します。

選択肢の確認

1.介護が必要な人を対象にしているため、地域住民との連携は不要である。
誤り。
利用者の生活は施設やサービスの中だけで完結しません。地域での役割やつながりを支え、必要な社会資源を活用するため、地域住民や関係機関との連携が重要です。

2.全ての人々が質の高い介護を受けることができるように、後継者を育成する。
正しい。
介護福祉士には、自らの専門性を高めるだけでなく、後輩や次世代の介護福祉職を育て、社会全体の介護の質を維持・向上させる役割があります。

3.利用者のためによいと考えた介護を画一的に実践する。
誤り。
支援者がよいと考える方法でも、すべての利用者に一律に行うのは適切ではありません。本人の個別性、希望、生活習慣、心身状況に応じて支援します。

4.利用者に関する情報は、業務以外では公表してよい。
誤り。
利用者に関する情報には守秘義務があります。業務上必要な範囲を超えて公表してはならず、退職後も秘密を守る必要があります。

5.利用者の価値観よりも、介護福祉士の価値観を優先する。
誤り。
介護福祉職は、利用者の価値観、意思、生活歴を尊重します。安全上の課題がある場合も、一方的に決めるのではなく、理由を説明して本人と方法を検討します。

覚えるポイント

介護福祉士の倫理は、尊厳、自己決定、個別性、秘密保持、専門性、連携を重視します。

後継者の育成は、質の高い介護を継続して提供するための専門職の責任です。

「本人のため」という善意だけで、画一的な介護や価値観の押しつけを正当化してはいけません。

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