R07A144|令和7年度 准看護師試験 過去問
A さん(32 歳、女性)。統合失調症で精神科病棟に入院している。病棟の出入り口で、施錠してあるドアを開けようとガチャガチャしていたところを見かけて話しかけると「悪い組織に狙われている。危ないから早くここから出して!」と訴えた。対応として適切なのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、統合失調症の妄想を訴える患者への対応が問われています。
妄想への対応では、妄想内容を事実として肯定しすぎず、強く否定もせず、患者が感じている不安や恐怖に焦点を当てて関わることが大切です。
解説
Aさんは「悪い組織に狙われている」と訴え、施錠されたドアを開けようとしています。患者にとっては強い恐怖や切迫感がある状態です。
このような場面では、まず安全を確保しながら、患者の感情を受け止めます。「怖いですよね」と伝えることで、妄想の内容そのものを肯定せず、不安や恐怖に寄り添う対応になります。
一方で、妄想の内容を詳しく質問しすぎると、妄想を強めることがあります。また、「妄想だから大丈夫」と否定すると、患者は理解されていないと感じ、興奮や不信感が強まることがあります。
精神看護のポイント
妄想を訴える患者には、内容の正誤を議論するより、患者の不安や恐怖を受け止めます。安全を確保し、落ち着ける場所へ誘導し、必要時は看護師や医師へ報告します。
選択肢の確認
1.「悪い組織というのは、一体どんな組織なのですか?」
誤り。
妄想内容を詳しく尋ねると、患者の妄想へのとらわれを強めることがあります。内容を深掘りするより、不安や恐怖の感情を受け止めます。
2.「あなたは悪い組織に追われるような人ではありませんよ。」
誤り。
一見安心させる言葉に見えますが、患者の訴えを否定する形になりやすく、患者が理解されていないと感じることがあります。
3.「それはあなたの妄想なので大丈夫です。」
誤り。
妄想と決めつけて否定すると、患者の不安や不信感が強くなることがあります。妄想内容を否定して説得する対応は適切ではありません。
4.「悪い組織に狙われているとしたら、確かに怖いですよね。」
適切である。
この言葉は、妄想内容を事実として断定せず、患者が感じている恐怖に焦点を当てています。不安を受け止める対応として適切です。
覚えるポイント
- 妄想は、強く否定したり説得したりしない。
- 妄想内容を事実として肯定しすぎない。
- 患者の不安、恐怖、つらさに焦点を当てる。
- 興奮や逃避行動がある場合は安全確保を優先する。
- 必要時は看護師や医師へ報告し、チームで対応する。