R05B112|令和5年度 准看護師試験 過去問
A さん(30 歳、男性)。交通事故によって脊髄に損傷を受け、四肢麻痺と感覚障害を生じている。看護について、適切なのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、脊髄損傷患者の自律神経障害と全身管理が問われています。
脊髄損傷では、運動麻痺や感覚障害だけでなく、血圧変動、排尿・排便障害、褥瘡、呼吸障害にも注意します。
解説
脊髄損傷では、損傷部位によって自律神経機能が障害され、血圧の変動が起こることがあります。急性期には脊髄ショックにより血圧低下や徐脈がみられることがあり、慢性期には自律神経過反射により急激な血圧上昇を起こすことがあります。
四肢麻痺と感覚障害がある患者では、自分で体位を変えにくく、痛みや圧迫に気づきにくいため、褥瘡予防のために体位変換が必要です。急性期でも状態に応じて安全に体位変換を行います。
水分摂取を一律に制限するのは適切ではありません。脱水、尿路感染、便秘を防ぐため、状態に合わせて水分管理を行います。
脊髄損傷では腸蠕動低下や活動性低下により、下痢よりも便秘や排便障害が問題になりやすいです。
准看護師としての観察ポイント
血圧、脈拍、体温、尿量、排便状況、皮膚状態、呼吸状態、頭痛、発汗、顔面紅潮を観察します。急な血圧上昇や意識変化は速やかに報告します。
選択肢の確認
1.急性期は体位変換を行わない。
誤り。
急性期でも褥瘡予防や呼吸管理のため、状態に応じて安全に体位変換を行います。
2.水分摂取の制限が必要であることを説明する。
誤り。
水分を一律に制限するのは適切ではありません。尿路感染や便秘予防のため、状態に応じた水分管理が必要です。
3.下痢になりやすいため食事を調整する。
誤り。
脊髄損傷では便秘や排便障害が問題になりやすいです。下痢を中心に考えるのは適切ではありません。
4.血圧の変動に注意する。
適切である。
脊髄損傷では自律神経障害により血圧低下や急激な血圧上昇が起こることがあり、血圧変動の観察が重要です。
覚えるポイント
- 脊髄損傷では血圧変動に注意する。
- 自律神経過反射では急激な血圧上昇が起こることがある。
- 感覚障害があるため褥瘡予防が重要である。
- 排尿・排便障害を観察する。
- 体位変換は安全に配慮して行う。