R05A69令和5年度 准看護師試験 過去問

基礎看護技術終末期・死後のケア終末期患者の全人的苦痛

終末期の患者の看護について、適切なのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、終末期看護と全人的苦痛が問われています。

終末期では、身体的苦痛だけでなく、精神的、社会的、スピリチュアルな苦痛にも目を向けます。

解説

終末期の患者は、痛みや呼吸困難などの身体的苦痛だけでなく、不安、恐怖、孤独、家族への心配、役割喪失、人生の意味への問いなど、さまざまな苦痛を抱えることがあります。

スピリチュアルペインは、「自分の人生に意味はあったのか」「なぜ自分がこの病気になったのか」「自分の存在はどうなるのか」など、自己の存在や意味に関わる苦痛です。

終末期看護では、本人の価値観、希望、信仰、生活背景を尊重します。必要に応じて、ボランティア、宗教者、緩和ケアチーム、医療ソーシャルワーカーなどの社会資源につなげます。

家族は患者の死を予期しながら悲しみを経験することがあります。これを予期的悲嘆といい、看護職は家族の思いを聴き、支援につなげる役割があります。不眠がある場合も、すぐに睡眠剤を投与するのではなく、原因や苦痛を観察し、医師や看護師に相談します。

終末期看護のポイント
患者の言葉を否定せず、沈黙も大切にします。疼痛、呼吸困難、不眠、不安、家族の疲労を観察し、チームで支援します。

選択肢の確認

1.スピリチュアルペイン(霊的苦痛)という、自己の存在と意味の消滅から生じる苦痛がある。
適切である。
終末期には、自己の存在や人生の意味に関わるスピリチュアルペインが生じることがあります。

2.ボランティアや宗教などの社会資源の紹介は必要ない。
誤り。
患者の希望や価値観に応じて、ボランティア、宗教者、緩和ケアチームなどの社会資源を紹介・調整することがあります。

3.看護師は家族の予期的悲嘆に関わることはできない。
誤り。
看護職は家族の予期的悲嘆に寄り添い、思いを聴き、必要な支援につなげることができます。

4.不眠を訴えたときはすぐに睡眠剤を投与する。
誤り。
不眠の原因には痛み、不安、呼吸困難、環境、薬剤などがあります。准看護師が独自に薬剤投与を判断するのではなく、観察して報告し、指示に従います。

覚えるポイント

  • 終末期では全人的苦痛に対応する。
  • スピリチュアルペインは存在や人生の意味に関わる苦痛である。
  • 家族の予期的悲嘆にも支援が必要である。
  • 社会資源や緩和ケアチームとの連携が重要である。
  • 薬剤使用は医師の指示に従い、まず苦痛の原因を観察する。

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