34PM145|第34回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問
臨床応用・症例治療運動器疾患肘・手関節障害
次の症例について、問題145、146の問いに答えよ。 「19歳の女性。美容師をめざす専門学校生。はさみを多用していたところ、右手首に痛みが出て実習が困難になった。それ以外の部位に痛みはなく、しびれもない。アイヒホッフテスト陽性。」 痛みの原因となる腱として最も適切なのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この症例では、はさみの多用、手首の痛み、アイヒホッフテスト陽性からドケルバン病を考えます。
ドケルバン病では、短母指伸筋腱と長母指外転筋腱が障害されます。
解説
ドケルバン病は、手関節橈側で起こる腱鞘炎です。母指をよく使う作業、育児、美容師や調理などの手作業で起こりやすい疾患です。
アイヒホッフテストは、母指を握り込んで手関節を尺屈させ、橈側手関節部の痛みを誘発する検査です。陽性であれば、ドケルバン病を疑います。
障害される腱は、短母指伸筋腱と長母指外転筋腱です。選択肢の中では短母指伸筋腱が最も適切です。
ひっかけポイント
アイヒホッフテスト陽性はドケルバン病のキーワードです。母指側の腱を考えます。
選択肢の確認
1.長掌筋腱
誤り。
長掌筋腱は前腕前面から手掌腱膜に続く腱です。ドケルバン病で主に障害される腱ではありません。
2.短母指伸筋腱
正しい。
短母指伸筋腱はドケルバン病で障害される代表的な腱です。アイヒホッフテスト陽性の本症例に最も適切です。
3.尺側手根屈筋腱
誤り。
尺側手根屈筋腱は手関節尺側の屈曲に関係します。母指橈側の腱鞘炎であるドケルバン病の主病変ではありません。
4.尺側手根伸筋腱
誤り。
尺側手根伸筋腱は手関節尺側の伸展・尺屈に関係します。ドケルバン病の痛みの原因となる腱としては不適切です。
覚えるポイント
- ドケルバン病では短母指伸筋腱と長母指外転筋腱が障害されます。
- アイヒホッフテスト陽性はドケルバン病を示します。
- 母指の使い過ぎで手関節橈側に痛みが出ます。