33AM75|第33回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問
臨床応用・症例治療運動器疾患肘・手関節障害
次の症例について、問題75、76の問いに答えよ。 「24歳の女性。事務職。最近パソコンでキーボード入力やマウスのクリック動作が多くなり、右手示指と中指の先がしびれるようになった。右手関節橈背側の腫脹や圧痛はない。」 身体所見で正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、症例から手根管症候群を疑い、身体所見を選びます。
示指と中指のしびれは、正中神経領域の症状として重要です。
解説
手根管症候群は、手関節部の手根管内で正中神経が圧迫される疾患です。母指、示指、中指、環指橈側のしびれや痛み、進行すると母指球筋萎縮や母指対立障害がみられます。
本症例では、キーボード入力やマウス操作が増えた後に、右手示指と中指の先にしびれが出ています。手関節橈背側の腫脹や圧痛がないため、ドケルバン病より手根管症候群を考えます。
ファレンテストは手関節を掌屈位に保持して正中神経症状を誘発する検査です。
ひっかけポイント
示指・中指のしびれは正中神経を考えます。ファレンテストは手根管症候群の誘発テストです。
選択肢の確認
1.下垂手
誤り。
下垂手は橈骨神経麻痺でみられる所見です。正中神経障害が疑われる本症例とは合いません。
2.小指外転筋力低下
誤り。
小指外転筋は尺骨神経支配です。小指外転筋力低下は尺骨神経障害でみられやすく、本症例の正中神経領域のしびれとは一致しません。
3.ファレンテスト陽性
正しい。
ファレンテストは手根管症候群を評価する検査です。手関節を掌屈させ、正中神経領域のしびれや痛みが誘発されれば陽性です。
4.アイヒホッフテスト陽性
誤り。
アイヒホッフテストはドケルバン病で手関節橈側痛を誘発する検査です。本症例では右手関節橈背側の腫脹や圧痛がなく、最も適切ではありません。
覚えるポイント
- 手根管症候群では正中神経領域のしびれがみられます。
- ファレンテストは手根管症候群の誘発テストです。
- アイヒホッフテストはドケルバン病で用います。