32PM140|第32回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問
東洋医学概論弁証論治八綱・瘀血・痰火・腎陽虚
次の文で示す症例について、問題139、問題140の問いに答えよ。 「35歳の男性。手足のしびれとレイノー現象がある。長く歩くと足部が痛くなるが、少し休むと軽減。下腿の静脈に圧痛や硬結、細絡がある。舌質は紫、脈は沈を認める。」 最もみられる腹診所見はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、症例から瘀血を考え、瘀血に関連する腹診所見を選びます。
舌質紫、細絡、圧痛や硬結は、瘀血を示す重要な所見です。
解説
この症例では、レイノー現象、歩行時足部痛、下腿静脈の圧痛や硬結、細絡、舌質紫が示されています。これらは血の巡りが滞った瘀血を考える所見です。
瘀血でみられやすい腹診所見として重要なのが少腹急結です。少腹急結は、下腹部、特に左下腹部付近に抵抗や圧痛を認める所見として扱われます。
心下痞鞕は心窩部のつかえや硬さ、胸脇苦満は肝胆・少陽病証など、腹裏拘急は腹直筋の緊張と関連して整理します。
ひっかけポイント
舌質紫、細絡、固定性の痛み、硬結があれば瘀血を考えます。瘀血の腹診所見は少腹急結です。
選択肢の確認
1.心下痞鞕
誤り。
心下痞鞕は心窩部のつかえや硬さを示す腹診所見です。瘀血を示す本症例で最もみられる所見としては少腹急結が適切です。
2.胸脇苦満
誤り。
胸脇苦満は季肋部の抵抗や苦満感を示し、少陽病証や肝胆の病証と関連します。瘀血の腹診所見としては少腹急結が重要です。
3.少腹急結
正しい。
少腹急結は瘀血でみられる代表的な腹診所見です。舌質紫、細絡、硬結などの所見とよく合います。
4.腹裏拘急
誤り。
腹裏拘急は腹直筋の緊張やひきつれとして考えます。瘀血を示す本症例の代表的腹診所見ではありません。
覚えるポイント
- 瘀血では舌質紫、細絡、固定痛、硬結が重要です。
- 瘀血の腹診所見は少腹急結です。
- 胸脇苦満は少陽病証や肝胆、心下痞鞕は心窩部の所見として整理します。