34PM131第34回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問

東洋医学概論弁証論治八綱・瘀血・痰火・腎陽虚

次の症例の病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。 「46歳の女性。主訴は肥満。ここ数年、殿部や大腿部が締まりなく肥満している。食欲や食事量は以前とあまり変わらない。動くのが面倒で、動くと息切れしやすく、下腹部や腰が冷えてだるい。脈は遅弱を認める。」

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、肥満の背景にある冷え、だるさ、脈の所見から病証を判断します。

下腹部や腰の冷え、動くと息切れ、脈遅弱は腎陽虚を考える重要所見です。

解説

腎陽は、体を温め、水液代謝や下焦の機能を支える働きと関係します。

腎陽が不足すると、下腹部や腰の冷え、だるさ、活動性低下、むくみや水分代謝の低下、下半身の締まりのない肥満などがみられます。脈が遅弱であることも、陽気不足や虚寒を示す手がかりです。

この症例では、食欲や食事量は大きく増えていないにもかかわらず、殿部や大腿部に締まりのない肥満があり、下腹部・腰の冷えを伴います。治療方針は腎陽を補うことが最も適切です。

ひっかけポイント
食べ過ぎによる肥満ではなく、冷えと活動低下を伴う下半身型の締まりない肥満では腎陽虚を考えます。

選択肢の確認

1.湿熱を除く。
誤り。
湿熱では熱感、口渇、尿黄、舌苔黄膩、脈滑数などを考えます。本症例は冷えと脈遅弱が中心です。

2.瘀血を除く。
誤り。
瘀血では刺痛、固定痛、暗紫色の舌、瘀斑などが重要です。本症例の主病態は血の滞りより腎陽不足です。

3.心気を補う。
誤り。
心気虚では動悸、息切れ、胸悶、自汗などが中心になります。本症例では下腹部や腰の冷え、下半身の肥満があり、腎陽を補う方針が適切です。

4.腎陽を補う。
正しい。
下腹部や腰の冷え、だるさ、脈遅弱、下半身の締まりない肥満から腎陽虚を考えます。治療方針として適切です。

覚えるポイント

  • 腎陽虚では腰や下腹部の冷えが重要です。
  • 脈遅弱は陽虚や寒を考える所見です。
  • 下焦の冷えと水液代謝低下では腎陽を補う方針を考えます。

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