32AM76第32回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問

リハビリテーション・生活支援神経リハビリテーション脳・脊髄・末梢神経

次の文で示す症例について、問題75、問題76の問いに答えよ。 「55歳の男性。仕事中に意識障害を生じ、病院に救急搬送。右中大脳動脈領域の脳梗塞と診断され、保存的治療を受けた。」 発症後しばらくして左肩の疼痛と左手の腫脹、疼痛を認めた。この症状に対するリハビリテーションで最も適切なのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、脳卒中後にみられる肩手症候群などの疼痛・腫脹への対応を確認します。

麻痺側上肢では、肩関節痛、手指の腫脹、関節拘縮を予防することが重要です。

解説

脳梗塞後に麻痺側の肩痛と手の腫脹・疼痛がみられる場合、肩手症候群や複合性局所疼痛症候群を考えます。

リハビリテーションでは、疼痛に配慮しながら、上肢の浮腫管理、良肢位保持、関節可動域訓練を行います。関節を動かさない状態が続くと拘縮が進み、さらにADLが低下します。

認知機能訓練、歩行訓練、健側筋力強化訓練も状況に応じて重要ですが、この症状に対する直接的な対応としては関節可動域訓練が最も適切です。

安全管理上のポイント
麻痺側上肢を無理に引っ張ると肩関節亜脱臼や疼痛を悪化させます。介助時は肩を保護し、痛みの範囲内で訓練します。

選択肢の確認

1.認知機能訓練
誤り。
認知機能訓練は高次脳機能障害への対応として重要ですが、左肩疼痛と左手腫脹・疼痛に対する直接的なリハビリテーションとしては不適切です。

2.歩行訓練
誤り。
歩行訓練は脳卒中後の移動能力改善に重要ですが、上肢の疼痛や腫脹への直接的な対応ではありません。

3.関節可動域訓練
正しい。
疼痛に配慮しながら関節可動域訓練を行うことで、拘縮予防、浮腫軽減、機能維持を目指します。この症状に対して最も適切です。

4.健側筋力強化訓練
誤り。
健側筋力強化は全身機能や移乗動作に役立ちますが、麻痺側上肢の疼痛と腫脹に対する直接的対応ではありません。

覚えるポイント

  • 脳卒中後の麻痺側上肢では疼痛、腫脹、拘縮に注意します。
  • 肩手症候群では関節可動域訓練や良肢位保持が重要です。
  • 麻痺側上肢を無理に牽引しないようにします。

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