32AM75|第32回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問
リハビリテーション・生活支援神経リハビリテーション脳・脊髄・末梢神経
次の文で示す症例について、問題75、問題76の問いに答えよ。 「55歳の男性。仕事中に意識障害を生じ、病院に救急搬送。右中大脳動脈領域の脳梗塞と診断され、保存的治療を受けた。」 最もみられる症状はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、右中大脳動脈領域の脳梗塞でみられやすい症状を確認します。
右大脳半球、特に右頭頂葉の障害では、左側への注意が低下する左半側空間無視が重要です。
解説
中大脳動脈は、大脳半球外側面の広い範囲を栄養します。右中大脳動脈領域の脳梗塞では、左片麻痺、左感覚障害、左半側空間無視などがみられることがあります。
左半側空間無視では、視力そのものの障害ではなく、左側の空間に注意を向けにくくなります。食事で左側を残す、車椅子で左側をぶつける、左側の人や物に気づきにくいなどが起こります。
固縮はパーキンソン病、体幹失調は小脳障害、両下肢麻痺は脊髄障害などで考えます。
ひっかけポイント
右半球障害では左半側空間無視が重要です。麻痺だけでなく高次脳機能障害を確認します。
選択肢の確認
1.固 縮
誤り。
固縮はパーキンソン病でみられる筋緊張亢進です。右中大脳動脈領域の脳梗塞で最もみられる症状としては不適切です。
2.体幹失調
誤り。
体幹失調は小脳障害でみられやすい症状です。中大脳動脈領域の脳梗塞の代表症状ではありません。
3.両下肢麻痺
誤り。
両下肢麻痺は脊髄障害や両側大脳病変などで考えます。右中大脳動脈領域の脳梗塞では左側の片麻痺や左半側空間無視が重要です。
4.左半側空間無視
正しい。
右大脳半球、特に右頭頂葉を含む領域の障害では、左半側空間無視がみられやすくなります。
覚えるポイント
- 右中大脳動脈領域の脳梗塞では左半側空間無視が重要です。
- 半側空間無視は視力障害ではなく注意障害です。
- 中大脳動脈領域では片麻痺、感覚障害、高次脳機能障害を確認します。