32PM160|第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
東洋医学臨床論現代医学的鑑別・検査頭痛・パーキンソン病・認知機能・喘息・難聴
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「69歳の男性。主訴は両側の耳鳴り。3か月前から高音域の聴力低下を自覚。相手の言葉が聞き取りにくい。めまい、耳閉塞感、耳漏はない。」原因疾患として最も適切なのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、高齢者の両側性・高音域優位の聴力低下から疾患を判断します。
高齢者で高音域から聞こえにくくなる難聴では、加齢性難聴を考えます。
解説
加齢性難聴は、加齢に伴って内耳や聴神経系の機能が低下する感音難聴です。一般に両側性で、高音域から低下しやすく、言葉が聞き取りにくいという訴えが多くなります。
この症例では69歳で、両側の耳鳴り、高音域の聴力低下、言葉の聞き取りにくさがあります。めまい、耳閉塞感、耳漏はありません。この経過は加齢性難聴に合います。
慢性中耳炎では耳漏や伝音難聴が問題になります。突発性難聴は突然発症する片側性の感音難聴が多く、耳管狭窄症では耳閉塞感や自声強聴などがみられます。
ひっかけポイント
加齢性難聴は両側性、高音域から、徐々に進行する点が重要です。
選択肢の確認
1.加齢性難聴
正しい。
高齢者にみられる両側性の高音域聴力低下で、言葉が聞き取りにくくなります。本症例に最も適切です。
2.慢性中耳炎
誤り。
慢性中耳炎では耳漏、鼓膜穿孔、伝音難聴などがみられます。本症例では耳漏がなく、高音域の両側性難聴が中心です。
3.突発性難聴
誤り。
突発性難聴は急に発症する感音難聴で、片側性が多いです。本症例は3か月前から徐々に高音域の聴力低下を自覚しており、加齢性難聴が適切です。
4.耳管狭窄症
誤り。
耳管狭窄症では耳閉塞感、自声強聴、伝音難聴などがみられます。本症例では耳閉塞感がなく、高音域聴力低下が中心です。
覚えるポイント
- 加齢性難聴は高齢者に多い感音難聴です。
- 両側性で高音域から低下しやすいです。
- 言葉が聞き取りにくい訴えが多くなります。
- 耳漏があれば中耳炎、突然発症なら突発性難聴を考えます。