32PM157|第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
東洋医学臨床論現代医学的鑑別・検査頭痛・パーキンソン病・認知機能・喘息・難聴
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「52歳の男性。3週間前に風邪を引き、現在も咳と軽度な息切れが残っている。近医で喘息と言われ気管支拡張剤を処方された。」気管支拡張剤が作用する受容体はどれか。
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正解: 2 または 4
正答
2、4
この問題のポイント
この問題では、気管支拡張に関わる受容体を確認します。
気管支拡張薬には、β受容体を刺激して気管支を広げる薬と、ムスカリン受容体を遮断して気管支収縮を抑える薬があります。
解説
気管支平滑筋は、自律神経の影響を受けます。
交感神経系では、β2受容体が刺激されると気管支平滑筋が弛緩し、気管支が拡張します。そのため、β2刺激薬は喘息やCOPDで使われる代表的な気管支拡張薬です。
副交感神経系では、アセチルコリンがムスカリン受容体に作用すると気管支が収縮します。抗コリン薬はムスカリン受容体を遮断し、気管支収縮を抑えて拡張方向に働きます。
したがって、気管支拡張剤が作用する受容体として、ムスカリン受容体とβ受容体が正答です。
ひっかけポイント
β受容体は刺激で気管支拡張、ムスカリン受容体は遮断で気管支拡張と整理します。
選択肢の確認
1.ニコチン受容体
誤り。
ニコチン受容体は自律神経節や神経筋接合部などに関係します。気管支拡張薬の主な作用受容体としては適切ではありません。
2.ムスカリン受容体
正しい。
抗コリン薬はムスカリン受容体を遮断し、副交感神経による気管支収縮を抑えます。その結果、気管支拡張に働きます。
3.a受容体
誤り。
α受容体は血管収縮などに関係します。気管支拡張薬の主な作用受容体としては選びません。
4.b受容体
正しい。
β受容体、特にβ2受容体を刺激すると気管支平滑筋が弛緩し、気管支が拡張します。β2刺激薬は代表的な気管支拡張薬です。
覚えるポイント
- β2刺激薬は気管支平滑筋を弛緩させます。
- 抗コリン薬はムスカリン受容体を遮断します。
- 気管支拡張に関係する受容体はムスカリン受容体とβ受容体です。
- 喘息では気道炎症の管理と気管支拡張の両方を理解します。