32PM138|第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
東洋医学臨床論現代医学的鑑別・検査頭痛・パーキンソン病・認知機能・喘息・難聴
次の文で示す症例でみられるのはどれか。「70歳の女性。数年前から動作緩慢になり、現在は丸薬丸め運動も出現してきた。」
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、動作緩慢と丸薬丸め運動からパーキンソン病を考えます。
パーキンソン病では、振戦、筋強剛、無動・寡動、姿勢反射障害が重要です。
解説
丸薬丸め運動は、安静時振戦の一種で、母指と示指で丸薬を丸めるような動きに見えることからこのように呼ばれます。パーキンソン病でよくみられます。
パーキンソン病の筋強剛では、他動的に関節を動かしたときにカクカクと抵抗が変化する歯車現象がみられることがあります。
ガワーズ徴候は筋ジストロフィーなどの近位筋筋力低下でみられる起立動作、ホフマン反射陽性は上位運動ニューロン障害でみられる病的反射です。無汗症はパーキンソン病の代表的所見ではありません。
ひっかけポイント
丸薬丸め運動はパーキンソン病の安静時振戦です。歯車現象は筋強剛の所見として覚えます。
選択肢の確認
1.無汗症
誤り。
パーキンソン病では発汗異常がみられることはありますが、無汗症が代表的所見ではありません。
2.歯車現象
正しい。
パーキンソン病では筋強剛により、関節を他動的に動かしたときにカクカクした抵抗を感じる歯車現象がみられます。
3.ガワーズ徴候
誤り。
ガワーズ徴候は、床から立ち上がるときに自分の大腿を手で登るようにして起立する所見です。筋ジストロフィーなどでみられます。
4.ホフマン反射陽性
誤り。
ホフマン反射陽性は錐体路障害など上位運動ニューロン障害を示す病的反射です。パーキンソン病の代表所見ではありません。
覚えるポイント
- パーキンソン病では動作緩慢、安静時振戦、筋強剛が重要です。
- 丸薬丸め運動は安静時振戦の表現です。
- 歯車現象はパーキンソン病の筋強剛でみられます。
- ガワーズ徴候は筋ジストロフィー、ホフマン反射は錐体路障害で考えます。