32PM105第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

東洋医学概論四診・弁証・治法望診・六経・気秘・裏虚証・風寒表証・消法

次の文で示す病証に対する鍼の補瀉手技で適切なのはどれか。「21歳の男性。昨日、薄着で外出したところ、今朝から悪寒と頭痛を自覚した。咳、痰はみられない。脈は浮緊を認める。」

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、表寒実証に対する鍼の瀉法を選びます。

薄着で外出後の悪寒、頭痛、浮緊脈は、風寒の外邪による表実証を示します。

解説

悪寒、頭痛、浮緊脈は、外邪が体表にあり、寒邪が強く、衛気が閉じ込められている表寒実証を考えます。咳や痰がないため、病位は主に表にあります。

このような実証では、邪気を散らす瀉法を用います。刺入後に押手を揺るがせる方法は、邪を散らす方向の手技として扱われます。

呼気時に刺入し吸気時に抜鍼する、浅く刺入して後に深くするなどは補法の考え方と関係します。細かく鍼を回転させるだけでは、本問で問われる表寒実証への瀉法として最も適切とはいえません。

ひっかけポイント
浮緊脈と悪寒があれば表寒実証を考えます。実証には瀉法を選びます。

選択肢の確認

1.刺入後、押手を揺るがせる。
正しい。
押手を揺るがせる手技は、邪気を散らす瀉法として用いられます。表寒実証に対して適切です。

2.刺入後、細かく鍼を回転させる。
誤り。
鍼を回転させる手技もありますが、この病証に対する補瀉手技として最も適切なのは押手を揺るがせる方法です。

3.呼気時に刺入し、吸気時に抜鍼する。
誤り。
呼吸に合わせた補瀉では、これは補法に関係する操作として整理されます。実証を瀉す本問には不適切です。

4.浅く刺入し、後に深くする。
誤り。
浅く刺入して後に深くする方法は補法として整理されます。表寒実証に対する瀉法としては不適切です。

覚えるポイント

  • 悪寒、頭痛、浮緊脈は表寒実証を示します。
  • 実証には瀉法を用います。
  • 押手を揺るがせる手技は邪を散らす瀉法として覚えます。
  • 呼吸や深浅による補瀉も区別して整理します。

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