46PM38|第46回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
超音波凝固切開装置で正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、超音波凝固切開装置の作用原理が問われています。
超音波凝固切開装置は、高周波電流を患者に流す電気メスとは異なり、先端ブレードの超音波振動によって組織を凝固・切開します。
解説
超音波凝固切開装置では、ピエゾ素子などで発生した超音波振動を先端ブレードに伝えます。
ブレードが高速で微小振動すると、組織との間に機械的な摩擦やせん断が生じます。このとき発生する熱によってタンパク質が変性し、血管のシールや凝固が起こります。
電気メスは高周波電流によるジュール熱を利用しますが、超音波凝固切開装置は組織に高周波電流を流す装置ではありません。また、電気メスより比較的低温で組織への熱損傷が少ないことが特徴です。
ひっかけポイント
超音波診断装置の周波数はMHz帯ですが、超音波凝固切開装置のブレード振動は一般に数十kHz程度です。「5 MHz」という選択肢は超音波診断と混同しやすいポイントです。
選択肢の確認
1.凝固は摩擦熱で生じる。
正しい。
先端ブレードの超音波振動により、組織との間で摩擦やせん断が起こります。その結果生じる熱でタンパク質が変性し、凝固作用が得られます。
2.電気メスに比べ高温で凝固作用をもたらす。
誤り。
超音波凝固切開装置は、電気メスに比べて比較的低温で凝固・切開を行えることが特徴です。高温で炭化や蒸散を起こす電気メスとは作用が異なります。
3.先端のブレードが約5 MHzで振動する。
誤り。
超音波凝固切開装置の先端ブレードは、一般に数十kHz程度で振動します。約5 MHzは超音波診断装置の周波数として見られる値であり、この装置のブレード振動としては高すぎます。
4.使用時には生理食塩液を灌流させる。
誤り。
超音波凝固切開装置は、通常、生理食塩液を灌流させながら作用させる装置ではありません。灌流下で使用する装置や手技と混同しないようにします。
5.切開は組織の蒸散により生じる。
誤り。
組織の蒸散は、レーザメスや電気メスの切開作用で説明されることがあります。超音波凝固切開装置では、主に機械的振動による摩擦・せん断とタンパク変性によって切開・凝固が起こります。
覚えるポイント
- 超音波凝固切開装置は、先端ブレードの超音波振動を利用します。
- 凝固は摩擦熱によるタンパク質変性で生じます。
- 電気メスのように患者に高周波電流を流して切開する装置ではありません。
- ブレード振動はMHz帯ではなく、一般に数十kHz程度です。
- 電気メスより比較的低温で、周囲組織への熱損傷を抑えやすい特徴があります。