46PM39|第46回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
人工心肺回路で心筋の過伸展防止を目的とするのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、人工心肺回路の各回路の役割のうち、心筋の過伸展防止に関係する回路が問われています。
心臓内に血液がたまりすぎると、心室が拡張しすぎて心筋が過伸展します。これを防ぐために用いられるのがベント回路です。
解説
人工心肺中は、手術操作や心停止下の管理により、心臓内に血液がたまることがあります。
左心室などに血液が貯留すると、心筋が過度に引き伸ばされ、心筋保護や術後心機能に悪影響を与える可能性があります。
ベント回路は、心腔内や大血管内にたまった血液や空気を排出し、心臓を減圧するための回路です。これにより、心筋の過伸展を防ぎます。
ME機器管理での注意点
人工心肺では、脱血、送血、ベント、サクション、心筋保護液供給の役割を区別します。回路名だけでなく「何をどこからどこへ移動させるか」を整理します。
選択肢の確認
1.脱血回路
誤り。
脱血回路は、患者の静脈血を人工心肺装置へ導く回路です。全身循環から血液を取り出す役割が中心で、心筋の過伸展防止を直接の目的とする回路ではありません。
2.送血回路
誤り。
送血回路は、人工肺で酸素化された血液を患者の動脈側へ戻す回路です。体外循環を維持するために重要ですが、心筋の過伸展防止を目的とする回路ではありません。
3.ベント回路
正しい。
ベント回路は、心臓内に貯留した血液や空気を排出し、心臓を減圧するための回路です。左心室などの過伸展を防ぐ目的で使用されます。
4.サクション回路
誤り。
サクション回路は、手術野に出血した血液を吸引して人工心肺回路へ戻すための回路です。術野の血液回収が主目的であり、心筋の過伸展防止を直接の目的とするものではありません。
5.心筋保護液供給回路
誤り。
心筋保護液供給回路は、心停止中の心筋を保護するために心筋保護液を注入する回路です。心筋保護に重要ですが、心腔内の血液を抜いて過伸展を防ぐ役割はベント回路です。
覚えるポイント
- 心筋の過伸展防止にはベント回路を用います。
- ベント回路は心臓内の血液や空気を排出し、心臓を減圧します。
- 脱血回路は静脈血を人工心肺へ送る回路です。
- 送血回路は酸素化血を患者へ戻す回路です。
- サクション回路は術野の血液回収、心筋保護液供給回路は心筋保護が主目的です。