46AM42第46回 第2種ME技術実力検定試験 過去問

Ⅱ 実際的知識操作・運用循環・呼吸・体温計測/血圧・心拍出量

熱希釈法(ボーラス法)による心拍出量測定で正しいのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、生体計測熱希釈法(ボーラス法)による心拍出量測定の手技が問われています。指示薬(冷水)の注入位置と温度計測の位置を正しく理解することがポイントです。

解説

**熱希釈法(ボーラス法)は、肺動脈カテーテル(スワン・ガンツカテーテル)を用いて心拍出量を測る方法です。指示薬として冷たい生理食塩水など(冷水)**を使います。

測定の流れ:

  • カテーテルの先端は肺動脈に留置する。
  • カテーテルの手前側にある注入口から、右心房付近に冷たい指示薬を**素早く(ボーラスで)**注入する。
  • 注入された冷水は右心房 → 右心室 → 肺動脈へと流れ、血液と混ざって温度が変化する。
  • カテーテル先端(肺動脈)にある**サーミスタ(温度センサ)**で、流れてくる血液の温度変化を測定する。
  • 温度の下がり方と戻り方(熱希釈曲線)から心拍出量を計算する。

心拍出量が多いほど冷水はすぐに薄まり温度変化は小さく短くなり、少ないほど温度変化は大きく長く続きます。冷水は素早く注入するほうが正確な曲線が得られます。また、この方法は繰り返し測定が可能です。

図で見るポイント
「右心房で冷水を注入 → 肺動脈で温度を測る」という血液の流れの順番をイメージすると、注入位置と計測位置の関係が整理できます。

選択肢の確認

1.カテーテル先端は右心室に留置する。
誤り。
温度を測るカテーテル先端(サーミスタ)は肺動脈に留置します。右心室ではありません。

2.右心房付近に指示薬を注入する。
正しい。
冷たい指示薬は右心房付近の注入口から素早く注入します。その後、血液と混ざりながら肺動脈へ流れます。

3.指示薬をできるだけゆっくり注入する。
誤り。
指示薬は**素早く(ボーラスで)**注入します。ゆっくり注入すると正確な熱希釈曲線が得られません。

4.右心室内の温度を計測する。
誤り。
温度を計測するのは先端センサのある肺動脈です。右心室内の温度ではありません。

5.繰り返し測定はできない。
誤り。
熱希釈法(ボーラス法)は条件を整えれば繰り返し測定が可能です。

覚えるポイント

  • 熱希釈法(ボーラス法)は肺動脈カテーテルで心拍出量を測る方法。
  • 右心房付近で冷水(指示薬)を素早く注入し、肺動脈で温度変化を計測する。
  • 心拍出量が多いほど温度変化は小さく短い。
  • 繰り返し測定が可能な方法である。

関連問題

46AM4146AM43
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)