44PM57|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
JIS T 0601-1 で規定する単一故障状態でないのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、JIS T 0601-1 における単一故障状態の考え方が問われています。
単一故障状態とは、ME機器の安全性を評価するために、1つの保護手段や部品などが故障した状態を想定する考え方です。
保護接地線の開路、絶縁の1つの短絡、沿面距離または空間距離の1つの短絡、部品の意図しない移動などは、単一故障状態として扱われます。
一方、電源導線の短絡は、JIS T 0601-1で規定する単一故障状態としては扱いません。
解説
ME機器は、正常状態だけでなく、1つの故障が起きた状態でも患者や操作者に危険を与えないように設計されます。
この1つの故障を想定した状態を単一故障状態といいます。
たとえば、クラスI機器では保護接地が安全確保に重要です。保護接地線が断線する、つまり開路する状態は、単一故障状態として考えます。
また、絶縁が1か所短絡した場合、沿面距離や空間距離の1つが短絡した場合も、電撃保護に関わる故障として想定します。
部品の意図しない移動も、部品が動くことで絶縁距離が不足したり、危険な接触が起こったりする可能性があるため、単一故障状態として扱われます。
一方、電源導線同士の短絡は、一般に保護装置やヒューズなどで処理される電源側の短絡事故として考えられ、ここで問われている単一故障状態の代表項目には該当しません。
ひっかけポイント
「短絡」という言葉が入っていても、すべてが単一故障状態として扱われるわけではありません。絶縁や沿面距離・空間距離の短絡は安全評価上重要ですが、電源導線の短絡はこの設問では該当しません。
選択肢の確認
1.電源導線の短絡
正答。該当しません。
電源導線同士の短絡は、JIS T 0601-1で規定する単一故障状態の代表項目としては扱われません。この問題では、単一故障状態でないものとして1を選びます。
2.保護接地線の開路
該当します。
保護接地線が開路すると、故障時に外装電位を安全に逃がせなくなります。電撃保護上重要な単一故障状態です。
3.部品の意図しない移動
該当します。
部品が意図せず移動すると、絶縁距離不足や導電部への接触などが起こる可能性があります。単一故障状態として想定されます。
4.絶縁のいずれか 1 つの短絡
該当します。
絶縁の1つが短絡すると、患者や操作者への電撃リスクが増える可能性があります。安全評価で想定される単一故障状態です。
5.沿面距離または空間距離のいずれか 1 つの短絡
該当します。
沿面距離や空間距離は絶縁安全に関係します。その一部が短絡した状態は、単一故障状態として評価されます。
この問題では、JIS T 0601-1で規定する単一故障状態でないものを選ぶため、1が正答です。
覚えるポイント
- 単一故障状態は、1つの故障が起きても安全が保たれるかを評価する考え方です。
- 保護接地線の開路は単一故障状態です。
- 絶縁の1つの短絡は単一故障状態です。
- 沿面距離または空間距離の短絡も単一故障状態として扱います。
- この問題では、電源導線の短絡は単一故障状態でないものとして選びます。