45AM56第45回 第2種ME技術実力検定試験 過去問

Ⅱ 実際的知識安全性・信頼性電気安全・医用電気設備/漏れ電流・電撃安全

電撃で誤っているのはどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、電撃に関する基本用語と、マクロショックミクロショックの違いが問われています。

特に、心臓に直接電流が流れるミクロショックでは、非常に小さい電流でも心室細動を起こす危険があります。

解説

電撃の影響は、電流の大きさ、通電経路、周波数、通電時間、皮膚状態などで変わります。

重要な用語を整理します。

  • 最小感知電流
    体表で刺激を感じ始める最小の電流です。

  • 離脱限界電流
    筋肉が不随意に収縮し、自分の意思で電極や導体から離れにくくなる電流です。

  • マクロショック
    体表から体内へ電流が流れる電撃です。皮膚抵抗があるため、心臓に到達する電流は制限されます。

  • ミクロショック
    心臓内や心臓近くに挿入されたカテーテル、電極などを介して、心臓へ直接に近い形で電流が流れる電撃です。微小な電流でも危険です。

マクロショックの心室細動誘発電流値は、ミクロショックよりはるかに大きく、10倍程度ではありません。一般に、ミクロショックは非常に小さな電流でも危険と覚えます。

ひっかけポイント
「マクロショックは体表から」「ミクロショックは心臓付近へ直接」と整理します。ミクロショックでは皮膚抵抗による保護が期待できません。

選択肢の確認

1.体表で刺激を感じ始める電流を最小感知電流と呼ぶ。
記述としては正しい。
最小感知電流は、体表で電気刺激を感じ始める最小の電流です。電撃に関する基本用語として正しい記述です。

2.直流電流では電気分解による人体組織の損傷が生じる。
記述としては正しい。
直流電流では、電極付近で電気分解が起こり、化学的な組織損傷を生じることがあります。交流とは異なる障害の特徴として覚えます。

3.離脱限界電流を超えると筋肉が不随意的に収縮する。
記述としては正しい。
離脱限界電流を超えると、筋肉が不随意に収縮し、握った導体から自力で離れにくくなります。安全管理上、非常に重要な電流値です。

4.10 kHz の電流では商用交流より 10 倍程度電撃閾値が高くなる。
記述としては正しい。
周波数が高くなると、神経や筋への刺激作用は低下する傾向があります。10 kHz程度では、商用交流に比べて電撃閾値が高くなると考えます。

5.マクロショックの心室細動誘発電流値はミクロショックの 10 倍程度である。
正答。記述としては誤り。
マクロショックの心室細動誘発電流値は、ミクロショックの10倍程度ではなく、もっと大きな差があります。ミクロショックでは心臓へ直接に近い経路で電流が流れるため、微小な電流でも心室細動を誘発する危険があります。

覚えるポイント

  • 最小感知電流は、刺激を感じ始める電流である。
  • 離脱限界電流を超えると、筋収縮により自力で離れにくくなる。
  • 直流では電気分解による組織損傷に注意する。
  • 高周波では神経・筋刺激の閾値が高くなる傾向がある。
  • ミクロショックは小電流でも危険で、マクロショックとの差は10倍程度ではない。

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