44PM49|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
血液透析濾過(HDF)の条件の変更で透析効率が高くなるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、血液透析濾過、HDFの条件変更と透析効率の関係が問われています。
HDFでは、拡散に加えて濾過による溶質除去を利用します。
前希釈よりも後希釈のほうが、ダイアライザ内に入る血液が薄まらないため、溶質濃度が高く保たれ、除去効率が高くなります。
したがって、透析効率が高くなるのは 4.前希釈を後希釈に変更する。 です。
解説
HDFは、血液透析、HD と血液濾過、HF を組み合わせた治療法です。
溶質除去には、主に次の2つがあります。
- 拡散:濃度差によって溶質が移動する。
- 濾過:圧力差により水分が移動し、それに伴って溶質が移動する。
HDFでは置換液を補充します。置換液をダイアライザの前で入れる方法を前希釈、ダイアライザの後で入れる方法を後希釈といいます。
前希釈では、ダイアライザに入る前に血液が薄まります。これによりダイアライザ内の溶質濃度が下がるため、同じ条件では除去効率が低下しやすくなります。
後希釈では、ダイアライザを通過した後に置換液を入れるため、ダイアライザ内の血液は薄まりません。溶質濃度が高い状態で処理できるため、透析効率が高くなります。
また、一般に透析効率を高めるには、血液流量を増やす、濾過流量を増やす、透析液流量を増やす、膜面積の大きいダイアライザを使う方向が有利です。
ひっかけポイント
前希釈は血液を薄めるため、回路内凝固や濾過のしやすさには利点がありますが、同じ条件では除去効率は後希釈より低くなりやすいです。
選択肢の確認
1.血液流量を減らす。
誤り。
血液流量を減らすと、単位時間あたりにダイアライザを通る血液量が少なくなり、透析効率は低下しやすくなります。
2.濾過流量を減らす。
誤り。
HDFでは濾過による溶質除去も重要です。濾過流量を減らすと、濾過による除去量が減り、透析効率は低下しやすくなります。
3.透析液流量を減らす。
誤り。
透析液流量を減らすと、拡散による溶質除去が低下しやすくなります。透析効率を高くする変更ではありません。
4.前希釈を後希釈に変更する。
正しい。
後希釈では、ダイアライザに入る血液が置換液で薄まらないため、溶質濃度が高く保たれます。そのため、前希釈より透析効率が高くなりやすいです。
5.より小さい膜面積のダイアライザを使う。
誤り。
膜面積が小さいと、血液と透析液が接する面積が減り、溶質除去効率は低下しやすくなります。透析効率を上げるには、一般に大きい膜面積が有利です。
覚えるポイント
- HDFは拡散と濾過を組み合わせます。
- 前希釈はダイアライザ前で置換液を入れます。
- 後希釈はダイアライザ後で置換液を入れます。
- 同じ条件では、後希釈のほうが除去効率は高くなりやすいです。
- 透析効率を上げるには、血液流量、透析液流量、濾過流量、膜面積を増やす方向が基本です。