44PM48|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
人工呼吸器でガスリークの原因にならないのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、人工呼吸器のトラブルのうち、ガスリークの原因になるものとならないものを区別します。
ガスリークとは、呼吸回路や患者接続部からガスが漏れ、設定した換気量が患者に届かない状態です。
蛇管の屈曲は、主に閉塞や気道内圧上昇の原因になります。
ガスが外へ漏れる原因ではないため、正答です。
解説
人工呼吸器では、送気したガスが呼吸回路、加温加湿器、ウォータトラップ、気管チューブなどを通って患者へ送られます。
この経路のどこかに亀裂、接続外れ、部品脱落、カフ圧低下などがあると、ガスが外へ漏れます。これがガスリークです。
ガスリークがあると、設定換気量より実際に患者へ入る換気量が少なくなります。低換気、低酸素、アラーム発生の原因になります。
ウォータトラップの亀裂や温度プローブの脱落は、回路に穴や開口部を作るためガスリークの原因になります。気管内チューブのカフ圧低下では、チューブと気管壁の隙間からガスが漏れます。呼気弁の動作不良も呼吸回路の圧保持や換気に影響し、リーク様の異常につながることがあります。
一方、蛇管の屈曲では、ガスの通り道が狭くなり、閉塞や高圧アラームにつながります。外へ漏れるわけではないため、ガスリークの原因としては不適切です。
ME機器管理での注意点
人工呼吸器では、リーク、閉塞、回路外れ、加温加湿器、ウォータトラップ、カフ圧、アラームをまとめて確認します。リークと閉塞は症状が逆になることが多いため、区別が重要です。
選択肢の確認
1.蛇管の屈曲
正答。原因になりません。
蛇管が屈曲するとガスの流れが妨げられ、閉塞や気道内圧上昇の原因になります。ガスが外へ漏れる原因ではありません。
2.呼気弁の動作不良
原因になります。
呼気弁の動作不良では、呼吸回路内圧や換気量の維持が不安定になり、ガス漏れや換気異常として現れることがあります。リークの原因として考えられます。
3.ウォータトラップの亀裂
原因になります。
ウォータトラップに亀裂があると、呼吸回路内のガスが外へ漏れます。ガスリークの明らかな原因です。
4.気管内チューブのカフ圧低下
原因になります。
カフ圧が低下すると、気管壁とチューブの間からガスが漏れます。換気量低下やリークアラームの原因になります。
5.温度プローブの呼吸回路からの脱落
原因になります。
温度プローブが抜けると、その接続部が開口し、呼吸回路からガスが漏れることがあります。ガスリークの原因になります。
この問題では、ガスリークの原因にならないものを選ぶため、1が正答です。
覚えるポイント
- ガスリークは、回路や患者接続部からガスが漏れる状態です。
- カフ圧低下、回路亀裂、部品脱落はリークの原因になります。
- 蛇管屈曲はリークではなく、主に閉塞の原因です。
- リークでは換気量低下、閉塞では気道内圧上昇が起こりやすいです。
- 人工呼吸器管理では、リークと閉塞を区別して確認します。