44AM55|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
最大定格電流 10 A の ME 機器で使用する着脱可能な電源コードの保護接地線インピーダンスの測定で不適切なのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、保護接地線インピーダンスの測定方法が問われています。
保護接地線は、ME機器に漏電や故障が起きたとき、故障電流を安全に流して外装などの電位上昇を抑える重要な安全経路です。
そのため、保護接地線インピーダンスは、低いインピーダンスで確実に接地されているかを確認する試験として測定します。
この測定は、通常、電圧降下法で行い、大きめの試験電流を流して、そのときの電圧降下からインピーダンスを求めます。
100 V を印加して測定するものではありません。
解説
保護接地線インピーダンスの測定では、保護接地線に試験電流を流し、その両端に生じる電圧降下を測定します。
考え方はオームの法則です。
Z = V / I
ここで、
Z:保護接地線インピーダンス
V:測定された電圧降下
I:流した試験電流
です。
最大定格電流 10 A のME機器では、試験電流として 25 A が用いられる条件になります。
これは、1.5 × 最大定格電流が 15 A であり、25 A のほうが大きいためです。
測定では、商用周波数の交流電流、たとえば 50 Hz または 60 Hz を用い、一定時間だけ試験電流を流します。10秒程度の通電は試験条件として扱われます。
一方、100 Vを印加して測定するという方法は不適切です。
保護接地線インピーダンスは低抵抗を測る試験であり、低電圧・大電流で電圧降下を測るのが基本です。100 Vを印加すると、安全上の危険が増え、測定の考え方としても不適切です。
ME機器管理での注意点
保護接地は、クラスI機器の安全確保に直結します。外装漏れ電流や故障時の安全性を考えるうえで、保護接地線が低インピーダンスで確実につながっていることが重要です。
ひっかけポイント
「インピーダンス測定」と聞くと電圧を加えるイメージがありますが、保護接地線インピーダンスでは、100 Vを印加するのではなく、試験電流を流して電圧降下を測ります。
選択肢の確認
1.電圧降下法で測定した。
適切です。
保護接地線インピーダンスは、試験電流を流し、そのときの電圧降下を測定して求めます。したがって、電圧降下法で測定することは適切です。
2.25 A を流して測定した。
適切です。
最大定格電流が10 Aの場合、1.5倍は15 Aです。25 Aと比較すると25 Aのほうが大きいため、25 Aを試験電流として流すことは適切です。
3.100 V を印加して測定した。
正答。不適切です。
保護接地線インピーダンスの測定は、低電圧の試験電流を流し、その電圧降下から求める方法が基本です。100 Vを印加して測定するのは安全上も測定方法としても不適切です。
4.電流を 10 秒間流して測定した。
適切です。
保護接地線インピーダンスの測定では、試験電流を一定時間流して測定します。10秒間の通電は測定条件として扱われるため、この記述は適切です。
5.50 Hz の交流電流を流して測定した。
適切です。
保護接地線インピーダンスの測定では、商用周波数の交流電流を用います。50 Hz の交流電流を流して測定することは適切です。
この問題では、不適切なものを選ぶため、3が正答です。
覚えるポイント
- 保護接地線インピーダンスは電圧降下法で測定します。
- 低抵抗を確認するため、大きめの試験電流を流します。
- 最大定格電流10 Aでは、試験電流として25 Aが用いられます。
- 商用周波数の交流、たとえば50 Hzを用います。
- 100 Vを印加して測定する方法は不適切です。
- 保護接地は、クラスI ME機器の電撃防止に重要です。