44AM19|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
−10 V 〜 +10 V の信号を 5 mV の分解能で AD 変換するために最小限必要なビット数はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、AD変換器の分解能と必要ビット数の計算が問われています。
入力範囲は −10 V 〜 +10 V なので、全体の電圧範囲は 20 V です。
この 20 V を 5 mV 以下の細かさで区切るには、何段階必要かを考えます。
解説
AD変換では、連続的なアナログ信号を、一定の段階数に分けてディジタル値に変換します。
NビットのAD変換器では、表せる段階数は次のようになります。
段階数 = 2^N
今回の入力範囲は、
+10 V - (-10 V) = 20 V
です。
分解能は 5 mV なので、V に直すと、
5 mV = 0.005 V
必要な段階数は、
20 V / 0.005 V = 4000
です。
つまり、少なくとも 4000 段階以上を表せるビット数が必要です。
各ビット数の段階数を確認すると、
2^10 = 1024
2^11 = 2048
2^12 = 4096
となります。
4000 段階以上を初めて満たすのは 12 ビットです。
実際に12ビットの分解能を計算すると、
20 V / 4096 ≒ 0.00488 V
0.00488 V = 4.88 mV
となり、5 mV 以下の分解能を満たします。
したがって、最小限必要なビット数は 12ビットです。
計算の流れ
- 入力範囲の幅を求める。
- mV を V に変換する。
- 必要な段階数を求める。
- 2^N が必要段階数以上になる最小の N を選ぶ。
ひっかけポイント
−10 V 〜 +10 V の範囲は 10 V ではなく 20 V です。
また、14ビットや16ビットでも分解能は満たしますが、問題は「最小限必要なビット数」を聞いているため、最小の12ビットを選びます。
選択肢の確認
1.10
誤り。
10ビットでは 2^10 = 1024 段階です。分解能は 20 V / 1024 ≒ 0.0195 V = 19.5 mV となり、5 mV より粗いため不足します。
2.11
誤り。
11ビットでは 2^11 = 2048 段階です。分解能は 20 V / 2048 ≒ 0.00977 V = 9.77 mV となり、5 mV より粗いため不足します。
3.12
正しい。
12ビットでは 2^12 = 4096 段階です。分解能は 20 V / 4096 ≒ 4.88 mV となり、5 mV 以下を満たします。必要条件を満たす最小のビット数なので正答です。
4.14
誤り。
14ビットでは 2^14 = 16384 段階で、分解能は 20 V / 16384 ≒ 1.22 mV です。5 mV 以下は満たしますが、最小限必要なビット数ではありません。
5.16
誤り。
16ビットでは 2^16 = 65536 段階で、分解能は 20 V / 65536 ≒ 0.305 mV です。十分細かい分解能ですが、最小限必要なビット数ではありません。
覚えるポイント
- NビットのAD変換器は 2^N 段階を表せます。
- 入力範囲 −10 V 〜 +10 V の幅は 20 V です。
- 5 mV = 0.005 V です。
- 必要段階数は 20 / 0.005 = 4000 段階です。
- 2^11 = 2048 は不足、2^12 = 4096 は条件を満たします。
- 「最小限必要」とある場合は、条件を満たす最小のビット数を選びます。