44AM10第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問

Ⅰ 基礎的知識MEの基礎となる医学的知識消化・腎・内分泌・代謝/代謝・栄養・体温

体温とその調節で誤っているのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、体温調節中枢、熱産生、放熱のしくみ、不感蒸泄が問われています。

骨格筋は、運動時だけでなく安静時にも熱産生に関与します。そのため「安静時に骨格筋での熱産生はほとんどない」という記述は誤りです。

解説

体温は、熱を作る熱産生と、熱を外へ逃がす放熱のバランスで保たれています。

体温調節の中枢は視床下部にあります。視床下部は体温の変化を感知し、発汗、皮膚血流の変化、ふるえ、代謝調節などを通して体温を調節します。

熱産生に関わる主な臓器・組織には、肝臓、骨格筋、褐色脂肪組織などがあります。骨格筋は体重に占める割合が大きく、安静時でも基礎代謝による熱産生に関与します。寒冷時には、ふるえによって骨格筋の熱産生が大きく増えます。

放熱には、放射、伝導、対流、蒸発があります。放射は周囲へ赤外線として熱を逃がすこと、伝導は接触している物体へ熱が移ることです。不感蒸泄は、発汗として自覚されない皮膚や呼気からの水分喪失を指します。

この問題は誤っているものを選ぶ問題です。骨格筋での熱産生が安静時にほとんどないとする3が誤りです。

ひっかけポイント
「安静時だから骨格筋は働かない」と考えると誤ります。骨格筋は体の大きな組織であり、安静時の代謝にも関与します。

選択肢の確認

1.体温の調節中枢は視床下部にある。
記述としては正しい。
体温調節中枢は視床下部にあります。体温が上がれば発汗や皮膚血管拡張、体温が下がればふるえや皮膚血管収縮などを起こして調節します。

2.放射による放熱量は姿勢により変化する。
記述としては正しい。
放射による放熱は、周囲に露出している体表面積の影響を受けます。姿勢が変わると外界に向く体表面積が変わるため、放熱量も変化します。

3.安静時に骨格筋での熱産生はほとんどない。
正答。記述としては誤り。
骨格筋は安静時にも基礎代謝として熱産生に関与します。さらに寒冷時には、ふるえによって骨格筋での熱産生が増加します。

4.物体に接触している皮膚からの放熱は伝導による。
記述としては正しい。
皮膚が冷たい物体に接触すると、接触面を通して熱が移動します。これは伝導による放熱です。

5.不感蒸泄とは発汗以外の皮膚・呼気からの水分喪失をいう。
記述としては正しい。
不感蒸泄は、汗として自覚されない皮膚や呼気からの水分喪失です。体温調節や水分管理を考えるうえで重要です。

この問題では誤っているものを選ぶため、記述として誤っている3が正答です。

覚えるポイント

  • 体温調節中枢は視床下部です。
  • 熱産生には骨格筋も関与します。
  • 寒冷時のふるえは、骨格筋による熱産生を増やします。
  • 接触による熱移動は伝導です。
  • 発汗以外の皮膚・呼気からの水分喪失を不感蒸泄といいます。

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