40PM134|第40回 管理栄養士国家試験 過去問
臨床栄養学第40回午後・問111〜136
COPD 患者の病態および栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の病態と栄養管理について、正しい記述を選ぶ問題です。
解説
COPDは、たばこなどによる肺障害で持続的な気流閉塞を生じ、空気を吐き出しにくくなる病気です。呼吸仕事量や全身性炎症などにより安静時エネルギー消費量が増えることがあり、食欲低下も重なると体重・筋肉量が減少しやすくなります。
栄養管理は体格と病状に応じて行い、低栄養例では十分なエネルギーとたんぱく質を少量頻回で確保します。呼吸筋を保つため、COPDであることを理由にたんぱく質を制限しません。
呼吸機能検査では、息を吐く力が弱まるため1秒率が低下し、酸素の取り込みが悪く動脈血酸素分圧は低下します。
選択肢の確認
1.動脈血酸素分圧が上昇する。
適当でない。病期によって値は異なりますが、進行してガス交換障害を伴えば動脈血酸素分圧は低下する方向です。COPDの一般的変化として「上昇する」とはしません。
2.1秒率が上昇する。
適当でない。COPDは閉塞性換気障害で、息を吐き出しにくくなるため1秒率は低下します。
3.安静時エネルギー消費量が増加する。
最も適当。呼吸に多くのエネルギーを使うため、安静時エネルギー消費量が増加し、体重減少・栄養障害を招きます。
4.たんぱく質を制限する。
適当でない。呼吸筋の維持のためたんぱく質はむしろ十分に確保します。制限しません。
5.リンを制限する。
適当でない。COPDでリンを制限する根拠はありません。むしろ呼吸筋機能維持のためリンなどの栄養素は不足させないようにします。
覚えるポイント
- COPDは安静時エネルギー消費量が増加し、やせが進みやすい。
- 高エネルギー・高たんぱく質食が基本。
- 閉塞性障害で1秒率低下、動脈血酸素分圧は低下する。