39PM184|第39回 管理栄養士国家試験 過去問
次の文を読み「184」、「185」、「186」に答えよ。 K 総合病院の在宅診療部に勤務する管理栄養士である。 患者は、76 歳、独居男性。脳梗塞後遺症により要支援1。嚥下機能に問題はない。高血圧症のため通院加療を続けていた。最終通院時、血圧112/68 mmHg、身長167cm、体重62 kg、BMI 22.2 kg/m²。 1週間前に、発熱、咽頭痛が生じ、近医を受診したところ、新型コロナウイルス感染症と診断された。自宅での薬物療法により、発熱、咽頭痛は改善された。解熱鎮痛薬服用6日目に、心窩部痛と食欲不振が出現した。翌日になっても症状が改善しないため、近医から当院に連絡があり、担当医が男性宅を訪問し、診療した。 口渇を訴えているものの、心窩部痛があるため市販のゼリー飲料と経口補水液のみを摂取していた。尿検査を行ったところ、濃縮尿であった。入院加療の必要性はないと担当医が判断し、在宅で加療することとなった。 この時点での対症療法として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
新型コロナ感染後、心窩部痛と食欲不振で経口摂取が不十分な在宅患者への、この時点での対症療法として最も適切なものを問う事例問題です。濃縮尿があり脱水が疑われます。
解説
心窩部痛のため十分に飲食できず、濃縮尿で脱水傾向がみられます。短期間、水分・電解質を補い脱水を改善する必要があります。
入院は不要と判断され、短期間の補給なので、在宅で行える末梢静脈栄養(輸液)が適切です。
対象者に注目。心窩部痛で経口が進まず脱水傾向、在宅・短期対応が前提です。短期なら末梢静脈からの輸液が適します。
選択肢の確認
1.経鼻胃管栄養法
最も適切とはいえない。心窩部痛があり短期の脱水補正が目的の段階で、経鼻胃管まで用いるのは過剰です。
2.胃瘻栄養法
最も適切とはいえない。胃瘻は長期の栄養管理に用いるもので、この短期対応には不適切です。
3.末梢静脈栄養法
最も適切である。短期間、在宅で水分・電解質を補い脱水を改善するのに適した方法です。
4.中心静脈栄養法
最も適切とはいえない。中心静脈栄養は長期・高カロリー投与向けで、短期の脱水補正には不要で侵襲も大きいです。
覚えるポイント
- 短期の脱水補正には末梢静脈からの輸液。
- 胃瘻・中心静脈栄養は長期管理向け。
- 濃縮尿は脱水のサイン。