37PM189第37回 管理栄養士国家試験 過去問

応用力試験第37回午後・問171〜200

次の文を読み「189」、「190」、「191」に答えよ。 K 社健康保険組合の管理栄養士である。社内の健康診断後、メタボリックシンドロームの予防を目的としたグループカウンセリングを呼びかけたところ、5 人の男性社員が集まった。5 人とも、通院、服薬なし。 自己紹介の後、グループカウンセリングの参加のきっかけを聞いた。表は5 人の発言の一部である。この発言から行動変容の準備性を把握した。 最も適当なのはどれか。1 つ選べ。 表 参加者の年齢、BMI、喫煙状況、参加のきっかけ 氏名 年齢(歳) BMI(kg/m²) 喫煙状況 参加のきっかけ A 36 27.7 非喫煙 どこも悪くないので、痩せる必要はないと思っていますが、上司から参加するよう言われ参加しました。 B 29 29.5 非喫煙 上司に勧められて参加しました。若い頃からずっとこの体型です。 C 32 25.7 非喫煙 昨年も参加しました。おかげで、3 kg 痩せました。もう少し頑張ろうと思い、今年も参加しました。 D 28 24.8 喫煙 もともと痩せ型です。最近体重が増え、血圧も高くなり、参加しました。減量した経験はありません。 E 37 26.3 非喫煙 結婚して体重が10 kg 増え、妻が心配するので参加しました。痩せたいと思っていますが、自信がありません。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

グループカウンセリング参加者5人の発言から、行動変容段階(トランスセオレティカルモデルのステージ)を判定する問題です。各ステージの定義を発言に当てはめられるかが問われます。

解説

行動変容ステージは次の5段階です。
無関心期(前熟考期):6か月以内に行動を変えるつもりがない。
関心期(熟考期):6か月以内に変えるつもりはあるが、まだ準備していない。
準備期:1か月以内に行動を変えるつもりがある(または少し始めている)。
実行期:行動を変えて6か月未満。
維持期:行動を変えて6か月以上継続している。

5人を判定します。
Aさん:痩せる必要はないと思っている → 無関心期。
Bさん:上司に勧められただけで、自分から変える意思は読み取れない → 無関心期。
Cさん:昨年から参加して3 kg減量し、さらに続けようとしている → 減量行動を6か月以上継続しており維持期。
Dさん:体重増加・血圧上昇をきっかけに自ら参加したが、減量経験はなくこれから → 関心期〜準備期。
Eさん:痩せたいと思っているが自信がない → 関心期。

したがって、維持期は Cさんの1人であり、選択肢5が正しいです。

選択肢の確認

1.行動変容ステージは、5 人とも同じである。
最も適当とはいえない。無関心期(A、B)から維持期(C)まで、参加者のステージはばらばらです。

2.無関心期(前熟考期)は、4 人である。
最も適当とはいえない。無関心期はAさんとBさんの2人です。

3.準備期は、3 人である。
最も適当とはいえない。準備期に該当し得るのはDさん程度で、3人はいません。

4.実行期は、2 人である。
最も適当とはいえない。行動を始めて6か月未満の実行期に明確に該当する人はいません。Cさんは1年近く継続しており維持期です。

5.維持期は、1 人である。
最も適当である。昨年から減量に取り組み、3 kg減量して継続中のCさん1人が維持期に該当します。

覚えるポイント

  • 行動変容ステージの区切りは「6か月」と「1か月」:無関心期・関心期・準備期・実行期・維持期。
  • 実行期と維持期の境界は行動継続6か月。
  • ステージ判定は「行動への意思」と「行動の継続期間」を発言から読み取る。

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