37PM122第37回 管理栄養士国家試験 過去問

臨床栄養学第37回午後・問111〜136

消化器疾患の栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1 つ選べ。

解答・解説を見る

正解: 2

正答

2

この問題のポイント

消化器疾患の栄養管理に関する記述として、最も適当なものを選ぶ問題です。各疾患の食事療法の原則を押さえます。

解説

短腸症候群は、腸の大部分が切除され、吸収面積が減った状態です。特に残存結腸がある場合や脂肪便がみられる場合は、吸収されなかった脂肪が下痢などを悪化させるため、脂肪を控えます。この設問では、他の選択肢が明らかに病態と逆であることも合わせ、脂肪を制限する2が最も適当です。実際の脂肪量は、残存小腸の長さ、結腸の有無、便・ストマ排液量、栄養状態に応じて調整します。

他の疾患の原則も確認します。胃食道逆流症では高脂肪食は逆流を助長するため控えます。潰瘍性大腸炎ではたんぱく質を制限する必要はありません。下痢を伴う病態やストマでは、脱水予防のため水分をむしろ十分にとります。

選択肢の確認

1.胃食道逆流症では、高脂肪食とする。
最も適当とはいえない。高脂肪食は下部食道括約筋を緩め逆流を助長するため、脂肪は控えます。

2.短腸症候群では、脂肪を制限する。
最も適当である。特に残存結腸がある場合や脂肪便を伴う場合は、吸収されない脂肪による下痢などを抑えるため脂肪を控えます。実際の制限量は残存腸管と症状に応じて個別に調整します。

3.潰瘍性大腸炎寛解期では、たんぱく質を制限する。
最も適当とはいえない。寛解期にたんぱく質を制限する必要はなく、むしろ十分に確保します。

4.偽膜性腸炎では、水分を制限する。
最も適当とはいえない。下痢による脱水を防ぐため、水分は十分に補給します。

5.回腸ストマ(人工肛門)の管理では、水分を制限する。
最も適当とはいえない。回腸ストマでは水分・電解質が失われやすいため、水分はむしろ十分にとります。

覚えるポイント

  • 短腸症候群の脂肪量は残存腸管と症状で調整し、残存結腸や脂肪便がある場合は制限を検討する。
  • 胃食道逆流症では高脂肪食を控える。
  • 下痢を伴う病態やストマでは脱水予防のため水分を十分にとる。

関連問題

37PM12137PM123
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)