36PM126|第36回 管理栄養士国家試験 過去問
臨床栄養学第36回午後・問111〜136
腎疾患の病態と栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
各種腎疾患の病態と、それに応じた栄養管理の正しい組合せを問う問題です。
解説
腎臓はビタミンDを活性化する働きをもっています。食事や皮膚で得たビタミンDは、肝臓で25位、腎臓で1α位が水酸化され、活性型の1α,25-ジヒドロキシビタミンDになります。
慢性腎不全では腎機能が低下するため、この活性化ができず、活性型ビタミンD値が低下します。その結果カルシウム吸収が悪くなり、低カルシウム血症や骨の障害(腎性骨異栄養症)が起こります。
他の疾患も整理します。急性糸球体腎炎ではエネルギーは十分に確保します。ネフローゼ症候群のうち微小変化型は以前ほど厳しいたんぱく質制限を行いません。急性腎不全は乏尿期の後に利尿期がきます。尿路結石では結石成分を尿で薄めるため水分は積極的に摂ります。
選択肢の確認
1.急性糸球体腎炎では、エネルギーを制限する。
誤り。異化を防ぐためエネルギーは十分に確保します。
2.微小変化型ネフローゼ症候群では、たんぱく質摂取量を0.8 g/kg 標準体重/日とする。
誤り。微小変化型では過度なたんぱく質制限は行わず、ほぼ標準的な量とします。
3.急性腎不全では、利尿期の後に乏尿期となる。
誤り。順序が逆で、乏尿期の後に利尿期がきます。
4.慢性腎不全では、血中1α, 25─ジヒドロキシビタミンD 値が低下する。
正しい。腎での1α水酸化が障害され、活性型ビタミンDが低下します。
5.尿路結石では、水分を制限する。
誤り。尿を希釈して結石形成を防ぐため水分は多めに摂ります。
覚えるポイント
- 慢性腎不全では活性型ビタミンDが低下し、低カルシウム血症・骨障害を招く。
- 急性腎不全は乏尿期→利尿期の順。
- 尿路結石は水分を多く摂る。