36AM2|第36回 管理栄養士国家試験 過去問
社会・環境と健康第36回午前・問1〜16
WHO「健康の社会的決定要因」の内容に関する記述である。 誤っているのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
健康は個人の努力だけでなく、所得、教育、仕事、住環境、食物へのアクセスなどの社会的条件にも左右されます。今回は「誤っているもの」を選びます。
解説
WHOが示す「健康の社会的決定要因」は、人が生まれ、育ち、生活し、働き、年を重ねる社会的な条件が健康格差を生むという考え方です。
社会階層が低いほど健康状態が悪くなり、平均寿命も短くなる「社会的勾配」がみられます。また、慢性的なストレス、仕事の裁量の乏しさ、依存を招きやすい社会環境、健康的な食品を入手しにくい環境も健康に影響します。
選択肢の確認
1.社会的地位が低いほど、平均寿命は長くなる。
誤り。一般に社会的地位が低いほど健康上の不利益が大きく、平均寿命は短くなる傾向があります。この問題で選ぶ選択肢です。
2.ストレスの多い環境は、早世のリスクを高める。
正しい。長期にわたる心理社会的ストレスは心身に負担を与え、疾病や早世のリスクを高めます。
3.仕事に対してコントロールができる人ほど、健康状態が良好である。
正しい。仕事の進め方などに裁量があることはストレスを軽減し、良好な健康状態と関連します。
4.アルコールやたばこへの依存は、社会的環境の影響を受ける。
正しい。依存は個人の意思だけの問題ではなく、価格、入手しやすさ、広告、周囲の習慣などの影響も受けます。
5.健康的な食品の確保は、政治的問題である。
正しい。健康的な食品を誰もが入手できるかは、農業・流通・価格・福祉などの政策にも左右されます。
覚えるポイント
- 社会的地位が低いほど健康状態が悪くなる傾向を、健康の社会的勾配と捉えます。
- 健康の社会的決定要因には、所得、教育、雇用、労働環境、社会的支援、食環境などが含まれます。
- 健康格差への対策では、個人への働きかけと社会環境の改善の両方が必要です。