78PM93|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
画像工学医療画像画像形成
X 線による画像形成〈イメージングチェーン〉でデジタルシステムに特有の影響 因子はどれか。
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正解: 1
正答
1.電気雑音
問題のポイント
X線画像ができるまでの流れを「イメージングチェーン」といいます。
デジタルシステムでは、X線を検出したあとに電気信号へ変換し、読み出し回路やA/D変換などを通して画像データにします。
この「電気信号として扱う過程」で生じる雑音が、デジタルシステムに特徴的な影響因子です。
なぜ電気雑音が正しいか
デジタルX線画像では、検出器で得られた信号を電子回路で読み出します。
このとき、
- 検出器の読み出し回路
- 増幅回路
- A/D変換
- 電子部品の熱雑音
などによって、画像信号に不要な変動が加わります。
これを電気雑音といいます。
したがって、デジタルシステムに特有の影響因子として最も適切なのは、1.電気雑音です。
他の選択肢との区別
2.AEC制御
AECは自動露出制御のことで、適正な受像器到達線量になるように撮影条件を制御する仕組みです。
デジタル装置でも使われますが、デジタルシステムに特有の画像形成因子ではありません。
3.幾何学的不鋭
焦点サイズ、被写体と受像器の距離、焦点と受像器の距離などで決まるボケです。
これはフィルム系でもデジタル系でも生じるため、デジタル特有ではありません。
4.グリッド露出係数
散乱線除去グリッドを使用すると、一次X線も一部吸収されるため、必要な撮影線量が増えます。
この考え方はアナログ・デジタルに共通します。
5.ビームハードニング
X線が物質を通過すると、低エネルギー成分が吸収され、平均エネルギーが高くなる現象です。
X線の物理的性質によるものであり、デジタルシステム特有ではありません。
覚えるポイント
デジタル画像システムに特有の因子を問われたら、
「検出後に電気信号として処理する過程で起こるもの」を考えます。
- 電気雑音:デジタル系に特徴的
- 幾何学的不鋭、グリッド、ビームハードニング:アナログ・デジタル共通
本問では、デジタルシステムの読み出し・電子回路に由来する電気雑音が正答です。