78PM88|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
注腸造影検査で硫酸バリウム注入後に空気を注入する目的はどれか。
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正解: 2
正答
2.粘膜面を描出するため。
この問題のポイント
注腸造影検査、特に二重造影法で、硫酸バリウムの後に空気を入れる目的を問う問題です。
二重造影では、
- 硫酸バリウム:大腸粘膜の表面に薄く付着させる
- 空気:腸管を膨らませる
という役割があります。
バリウムで粘膜面を薄くコーティングし、空気で腸管を拡張することで、粘膜の凹凸や病変を観察しやすくします。
したがって、空気を注入する目的は
粘膜面を描出するため
です。
解説
注腸造影検査では、大腸の形態や粘膜面の異常を調べます。
硫酸バリウムだけを多量に入れると、腸管内がバリウムで満たされ、腸管の全体像は見えますが、細かい粘膜面の観察には不十分なことがあります。
そこで、二重造影法では、まず硫酸バリウムを注入して大腸粘膜に薄く付着させます。
その後、空気を注入して腸管を拡張します。
これにより、粘膜面に薄く付着したバリウムと、腸管内の空気とのコントラストが生じます。
その結果、粘膜のひだ、ポリープ、陥凹性病変、腫瘍による粘膜変化などを描出しやすくなります。
選択肢の確認
1.直腸の運動を促すため。
誤りです。
空気注入の主目的は、直腸や大腸の運動を促すことではありません。
むしろ、検査中は腸管を適度に拡張して、粘膜面を観察しやすくすることが重要です。
2.粘膜面を描出するため。
正しいです。
硫酸バリウムを粘膜面に薄く付着させ、空気で腸管を拡張することで、粘膜面を詳しく描出できます。
これが二重造影法の基本です。
3.腸管内のpHを調整するため。
誤りです。
空気注入は、腸管内のpHを調整するために行うものではありません。
造影検査での空気の役割は、腸管拡張とコントラスト形成です。
4.検査後の排便を促進するため。
誤りです。
検査後はバリウム排泄のために水分摂取などが重要ですが、検査中の空気注入は排便促進を目的とするものではありません。
5.硫酸バリウムを希釈するため。
誤りです。
空気は硫酸バリウムを希釈するために注入するのではありません。
バリウムは粘膜面に薄く付着させ、空気は腸管を拡張するために用います。
覚えるポイント
注腸二重造影は、次のように覚えます。
- バリウム:粘膜面を薄くコーティングする
- 空気:腸管を拡張する
- 目的:粘膜面の凹凸や病変を見やすくする
- 観察対象:ポリープ、腫瘍、潰瘍、粘膜ひだなど
この問題では、硫酸バリウム注入後に空気を注入する目的を問うているため、正しい選択肢は
2.粘膜面を描出するため。
です。