78PM52|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
経カテーテル動脈塞栓術の対象となるのはどれか。2 つ選べ。
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正解: 3・5
正答
3.脳動脈瘤
5.骨盤骨折による出血
この問題のポイント
経カテーテル動脈塞栓術、つまりTAEの対象となる疾患を選ぶ問題です。
TAEは、カテーテルを血管内に進め、目的の血管を塞栓物質で詰める治療です。
主な目的は、
- 出血している血管を止血する
- 動脈瘤の破裂を防ぐ
- 腫瘍への血流を減らす
- 異常血管を閉塞する
などです。
この問題では、TAEの対象として適切なのは
脳動脈瘤 と 骨盤骨折による出血 です。
解説
経カテーテル動脈塞栓術では、血管造影を行いながらカテーテルを目的部位まで進め、コイル、ゼラチンスポンジ、粒子状塞栓物質などを用いて血管を閉塞します。
脳動脈瘤では、動脈瘤内にコイルを留置して血流を遮断することで、破裂や再破裂を防ぎます。
これは脳血管内治療の代表的な塞栓術です。
また、骨盤骨折では、骨盤内の動脈損傷により大量出血を来すことがあります。
この場合、出血している動脈をカテーテルで選択し、塞栓して止血します。
一方、胸水は液体貯留であり、通常は穿刺排液などが対象です。
脳梗塞では、血管が詰まっているため、基本的には血栓回収や血栓溶解が問題になります。
転移性脳腫瘍そのものは、TAEの代表的対象ではありません。
選択肢の確認
1.胸水
誤りです。
胸水は胸腔内に液体がたまった状態です。
治療としては胸腔穿刺やドレナージなどが行われます。
動脈を塞栓するTAEの代表的対象ではありません。
2.脳梗塞
誤りです。
脳梗塞は脳血管が閉塞して虚血を起こす病態です。
治療では血栓溶解療法や血栓回収療法が重要になります。
動脈をさらに塞ぐTAEの対象ではありません。
3.脳動脈瘤
正しいです。
脳動脈瘤では、カテーテルを用いて動脈瘤内にコイルを留置し、瘤内への血流を遮断する治療が行われます。
塞栓術の代表的対象です。
4.転移性脳腫瘍
誤りです。
転移性脳腫瘍の治療は、手術、放射線治療、薬物療法などが中心です。
腫瘍塞栓術が行われる特殊な場面はありますが、転移性脳腫瘍そのものは本問で問うTAEの代表的対象ではありません。
5.骨盤骨折による出血
正しいです。
骨盤骨折では、骨盤内動脈からの出血によりショックを来すことがあります。
出血血管をカテーテルで選択し、塞栓して止血するTAEが有効です。
覚えるポイント
TAEは「血管を詰めることで治療する」方法です。
代表的な対象は、
- 動脈瘤:破裂予防、再破裂予防
- 外傷性出血:骨盤骨折、肝損傷、脾損傷など
- 腫瘍:血流を減らす目的で行う場合がある
- 動静脈奇形などの異常血管
この問題は2つ選ぶ問題です。
正しい選択肢は、
3.脳動脈瘤
5.骨盤骨折による出血
です。