78PM1|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
スピンエコー法のパルスシーケンスを図に示す。 矢印①の印加パルスに最も関係する構成機器はどれか。

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正解: 5
正答
5.周波数エンコード傾斜磁場コイル
この問題のポイント
図はスピンエコー法のパルスシーケンスです。
パルスシーケンスでは、上から順におおまかに次のように読み取ります。
1段目:RFパルス
2段目:スライス選択傾斜磁場
3段目:位相エンコード傾斜磁場
4段目:周波数エンコード傾斜磁場
5段目:MR信号、つまりエコー信号
この問題では、矢印①が示している段がどのパルスかを判断します。
図の見方
一番上の波形はRFパルスです。左側が90度パルス、中央付近が180度パルスです。RFパルスは送信コイルから照射されます。
その下の段には、RFパルスと同じタイミングで出ている傾斜磁場があります。これはスライス選択傾斜磁場です。撮像する断面を選ぶために使われます。
さらに下の、細かい横線で示された矩形パルスは位相エンコード傾斜磁場です。位相エンコードは読み出しの前に短時間だけ印加され、繰り返しごとに強さを変えて位置情報を与えます。
矢印①が示しているのは、その下の段です。この段には、読み出し前の小さな傾斜磁場パルスと、右側の長い矩形パルスがあります。右側の長い矩形パルスは、最下段のエコー信号が出ている時間と重なっています。
信号を読み出している間に印加される傾斜磁場は、周波数エンコード傾斜磁場です。
したがって、矢印①の印加パルスに最も関係する構成機器は、周波数エンコード傾斜磁場コイルです。
選択肢の確認
1.受信コイル
誤りです。受信コイルは最下段に示されるMR信号を受信するためのコイルです。矢印①は信号そのものではなく、信号読み出し中に印加される傾斜磁場を示しています。
2.送信コイル
誤りです。送信コイルはRFパルスを照射するためのコイルです。図では一番上の90度パルスや180度パルスに関係します。矢印①が示す段はRFパルスではありません。
3.スライス選択傾斜磁場コイル
誤りです。スライス選択傾斜磁場はRFパルスと同じタイミングで印加されます。図では上から2段目に相当します。矢印①の段とは異なります。
4.位相エンコード傾斜磁場コイル
誤りです。位相エンコード傾斜磁場は、読み出し前に短時間印加される傾斜磁場です。図では上から3段目の横線入りの矩形パルスに相当します。
5.周波数エンコード傾斜磁場コイル
正しいです。周波数エンコード傾斜磁場は、エコー信号を読み出している間に印加されます。図では矢印①が示す段の右側の長い矩形パルスが、最下段のエコー信号と同じタイミングにあります。そのため、矢印①に最も関係する構成機器は周波数エンコード傾斜磁場コイルです。
覚えるポイント
スピンエコー法の図では、まず各段の役割を見分けます。
- 一番上の波形:RFパルス → 送信コイル
- RFパルスと同時に出る傾斜磁場:スライス選択傾斜磁場
- 読み出し前の短い傾斜磁場:位相エンコード傾斜磁場
- エコー信号と同時に出る傾斜磁場:周波数エンコード傾斜磁場
- 最下段の波形:MR信号 → 受信コイル
この図では、矢印①が示す段にある右側の長いパルスが、エコー信号の読み出し中に印加されています。
したがって、答えは「5.周波数エンコード傾斜磁場コイル」です。
