78AM37|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
ショックの原因と初期治療の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2.緊張性気胸 胸腔穿刺
問題のポイント
ショックとは、全身の臓器に十分な血流や酸素が届かなくなった危険な状態です。
原因によって初期治療が大きく異なるため、
- 何が原因でショックになっているか
- まず何を解除・補正すべきか
を判断する必要があります。
なぜ緊張性気胸には胸腔穿刺が正しいか
緊張性気胸では、胸腔内に空気がたまり続け、肺がつぶれ、さらに心臓や大血管が圧迫されます。
その結果、
- 静脈還流が低下する
- 心拍出量が低下する
- 血圧が低下する
- ショック状態になる
という流れになります。
緊張性気胸は、胸腔内圧をすぐに下げる必要がある緊急疾患です。
初期治療として、胸腔穿刺による脱気を行い、その後に胸腔ドレナージを行います。
したがって、2.緊張性気胸 胸腔穿刺、が正しい組合せです。
他の選択肢との区別
1.敗血症 抗血小板薬
誤りです。
敗血症性ショックでは、感染に対する治療が重要です。
初期治療は、輸液、抗菌薬投与、感染源コントロール、必要に応じた昇圧薬などです。
抗血小板薬は初期治療の中心ではありません。
2.緊張性気胸 胸腔穿刺
正しいです。
胸腔内にたまった空気を緊急に抜き、心肺への圧迫を解除します。
3.急性心筋梗塞 副腎皮質ホルモン剤
誤りです。
急性心筋梗塞によるショックでは、冠動脈の再灌流、循環管理、酸素投与、薬物療法などが重要です。
副腎皮質ホルモン剤は初期治療の中心ではありません。
4.大動脈瘤破裂 抗凝固薬
誤りです。
大動脈瘤破裂は大量出血によるショックを起こします。
初期対応は緊急手術や血管内治療、輸血、循環管理です。
抗凝固薬は出血を悪化させる可能性があり不適切です。
5.アナフィラキシー 硫酸アトロピン
誤りです。
アナフィラキシーショックの第一選択はアドレナリンです。
硫酸アトロピンは徐脈などに用いられる薬剤で、アナフィラキシーの初期治療の中心ではありません。
覚えるポイント
ショックの初期治療は、原因とセットで覚えます。
- 敗血症性ショック:輸液、抗菌薬、感染源コントロール、昇圧薬
- 緊張性気胸:胸腔穿刺、胸腔ドレナージ
- 急性心筋梗塞:冠動脈再灌流、循環管理
- 大動脈瘤破裂:緊急手術・血管内治療、輸血
- アナフィラキシー:アドレナリン
本問では、緊張性気胸に対して胸腔穿刺を行う組合せが正しいため、正答は2です。