78AM16第78回 診療放射線技師国家試験 過去問

核医学診療技術学核医学検査装置PET装置

PET 装置の性能評価(NEMA NU 2-2018)とその関連項目の組合せで誤っている のはどれか。

解答・解説を見る

正解: 5

正答

5.散乱フラクション F 点線源

問題のポイント

PET装置の性能評価では、評価項目ごとに使用する線源やファントムが決まっています。

NEMA NU 2-2018では、PET装置の性能を客観的に比較できるように、

  • 空間分解能
  • 感度
  • 計数率特性
  • 散乱フラクション
  • 画質

などを標準化された方法で測定します。

この問題では、「評価項目」と「使用する線源・ファントム」の組合せが正しいかを判断します。

なぜ5が誤りか

散乱フラクションは、PET装置で検出された同時計数のうち、散乱線がどれくらい含まれるかを表す指標です。

散乱フラクションの評価では、点線源ではなく、散乱ファントムを用いて測定します。
具体的には、円柱状の散乱ファントム内に線状線源を配置し、散乱成分と真の同時計数を評価します。

したがって、「散乱フラクション F 点線源」という組合せは誤りです。

他の選択肢との区別

1.画質 NEMA IEC 胴体ファントム
正しい組合せです。
画質評価では、球状ホット病変やコールド領域を持つNEMA IEC胴体ファントムを用います。
臨床画像に近い条件で、コントラスト回復係数、バックグラウンド変動、肺野残留誤差などを評価します。

2.感度 アルミニウム管
正しい組合せです。
感度測定では、線状線源をアルミニウム管で囲み、減弱の異なる条件で測定します。
複数のアルミニウム管を用いた測定結果から、減弱のない条件での感度を推定します。

3.空間分解能 Na 点線源
正しい組合せです。
空間分解能は、点線源を用いて、PET装置がどれだけ小さな構造を分離して描出できるかを評価します。
点線源を複数の位置に置き、再構成画像上のFWHMなどを測定します。

4.計数率特性 散乱ファントム
正しい組合せです。
計数率特性では、散乱ファントムを用いて、放射能濃度の変化に対する真の同時計数、散乱同時計数、ランダム同時計数、NECRなどを評価します。

5.散乱フラクション F 点線源
誤りです。
散乱フラクションは点線源で評価するのではなく、散乱ファントムと線状線源を用いて評価します。

覚えるポイント

NEMA NU 2のPET性能評価では、次の対応を押さえます。

  • 画質:NEMA IEC胴体ファントム
  • 感度:線状線源とアルミニウム管
  • 空間分解能:点線源
  • 計数率特性:散乱ファントム
  • 散乱フラクション:散乱ファントム

本問では、散乱フラクションを点線源で評価するとしている5が誤りです。

関連問題

78AM1578AM17
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)