76AM27|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
ガンマカメラの平行多孔型コリメータで正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、ガンマカメラの 平行多孔型コリメータにおける、感度、空間分解能、隔壁厚、ペネトレーションの関係が問われています。
コリメータでは、基本的に 感度と 空間分解能はトレードオフの関係です。
解説
平行多孔型コリメータは、鉛などでできた多数の穴を通して、特定方向から入射した γ 線だけを検出器に到達させる装置です。
コリメータの性能は、主に次の要素で決まります。
- 穴径
- 穴の長さ
- 隔壁厚
- 線源からコリメータまでの距離
- γ 線エネルギー
穴径が大きいと、多くの γ 線が通過できるため感度は高くなります。しかし、斜め方向の γ 線も通りやすくなるため、空間分解能は低下します。
穴径が小さいと、通過できる γ 線は少なくなり感度は下がりますが、方向選択性が高くなり空間分解能は向上します。
穴の長さが長いと、斜め方向の γ 線が通りにくくなるため空間分解能は向上します。ただし、通過できる γ 線は少なくなり感度は低下します。
隔壁厚が薄いと、本来なら隔壁で止めるべき斜め方向の γ 線や高エネルギー γ 線が隔壁を通り抜けやすくなります。これを セプタルペネトレーションといいます。
したがって、正しいのは コリメータ隔壁厚が薄いほどペネトレーションを起こしやすいです。
ひっかけポイント
「穴を大きくする」「穴を短くする」は感度を上げますが、分解能は悪くなります。
「隔壁を薄くする」と高エネルギー γ 線が貫通しやすくなります。
選択肢の確認
1.誤り。
穴径が小さいほど、通過できる γ 線が少なくなるため感度は低下します。穴径が小さいと空間分解能は向上します。
2.誤り。
穴径が大きいほど感度は高くなりますが、斜め方向の γ 線も通りやすくなるため空間分解能は低下します。
3.誤り。
コリメータの穴の長さが長いほど、斜め方向の γ 線が制限されるため空間分解能は向上します。ただし感度は低下します。
4.正しい。
コリメータ隔壁厚が薄いほど、γ 線が隔壁を通り抜けるペネトレーションを起こしやすくなります。特に高エネルギー γ 線で問題になります。
5.誤り。
高エネルギー γ 線では隔壁を貫通しやすいため、高エネルギー型コリメータでは低エネルギー型より隔壁を厚くします。薄くするわけではありません。
覚えるポイント
- 穴径が小さいほど 分解能は良いが 感度は低いです。
- 穴径が大きいほど 感度は高いが 分解能は悪いです。
- 穴が長いほど 分解能は良いが 感度は低いです。
- 隔壁が薄いほど ペネトレーションが起こりやすいです。
- 高エネルギー用コリメータは、隔壁を 厚くしてペネトレーションを防ぎます。