76PM26|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
シンチレーションカメラと比較してCdZnTe〈CZT〉半導体検出器を搭載した半導体カメラの特徴で正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、CZT 半導体検出器を搭載した半導体カメラの特徴が問われています。
CZT 検出器は、従来の NaI(Tl)シンチレーションカメラと比較して、γ 線を直接電気信号に変換できる半導体検出器です。
特徴として、エネルギー分解能が高く、計数率特性に優れることが重要です。
解説
従来のシンチレーションカメラでは、NaI(Tl)シンチレータで γ 線を光に変換し、その光を光電子増倍管などで電気信号に変換します。
一方、CZT〈CdZnTe〉半導体検出器では、γ 線のエネルギーを半導体内で直接電荷信号に変換します。
この直接変換により、次のような利点があります。
- エネルギー分解能が高い
- 計数率特性が良い
- 検出器を小型化しやすい
- 多核種同時収集でエネルギー分離がしやすい
- 心臓専用半導体カメラなどに応用される
CZT 検出器は半導体検出器ですが、ゲルマニウム半導体検出器のような液体窒素冷却を前提とするものではありません。水冷却を必ず要するという説明は不適切です。
また、エネルギー分解能が高いため、99mTc と 123I のような 2 核種同時収集では、エネルギーウィンドウの分離がしやすくなり、クロストークの影響を小さくしやすいです。
ひっかけポイント
半導体検出器という言葉から「冷却が必要」と短絡しないようにします。
CZT カメラでは、従来のシンチレーションカメラより エネルギー分解能と計数率特性が良いことを押さえます。
選択肢の確認
1.誤り。
CZT 半導体検出器は水冷却を要することが本質的特徴ではありません。ゲルマニウム検出器の冷却と混同しないようにします。
2.正しい。
CZT 半導体検出器は直接変換型で、従来のシンチレーションカメラと比較して計数率特性に優れます。
3.誤り。
CZT 検出器は小型化しやすいことが特徴です。検出器が大型になるという記述は不適切です。
4.誤り。
CZT 検出器はエネルギー分解能が高いことが特徴です。エネルギー分解能が低いという記述は逆です。
5.誤り。
CZT 検出器はエネルギー分解能が高いため、99mTc と 123I の 2 核種同時収集でクロストークの影響を低減しやすいです。影響が大きいという記述は不適切です。
覚えるポイント
- CZT は CdZnTe 半導体検出器です。
- CZT は γ 線を直接電気信号へ変換します。
- CZT カメラは エネルギー分解能が高いです。
- CZT カメラは 計数率特性に優れることが特徴です。
- 多核種同時収集では、エネルギー分解能の高さによりクロストーク低減が期待できます。