77PM66|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
理工学・放射線科学電気工学の基礎電力装置
変圧器に使用する絶縁油に求められる性状で適切でないのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題は、変圧器用絶縁油に求められる性状として適切でないものを選ぶ問題です。
変圧器の絶縁油には、絶縁だけでなく冷却の役割もあります。
そのため、油が流れやすいように粘度は低い方が望ましいです。
解説
変圧器では、巻線や鉄心で発生した熱を外部へ逃がす必要があります。
絶縁油は、変圧器内部で次のような役割を担います。
- 巻線間や部品間の電気絶縁
- 発生した熱を運ぶ冷却
- 放電や酸化を抑える保護
冷却のためには、油が変圧器内部をよく循環することが重要です。粘度が高すぎると流れにくくなり、熱を効率よく運べません。
したがって、絶縁油に求められる性状として「粘度が高い」は適切ではありません。
ひっかけポイント
絶縁油は「油」なので粘い方がよさそうに見えますが、変圧器では冷却のために流動性が高いことが重要です。
選択肢の確認
1.誤り。
絶縁油は内部を循環して熱を運ぶため、粘度は低く、流れやすいことが望まれます。粘度が高いと冷却効率が低下するため、これが正答です。
2.正しい性状です。
引火点が高いほど、火災や発火の危険性を低くできます。変圧器では安全性のために重要な性状です。
3.正しい性状です。
比熱が大きいほど、同じ温度上昇で多くの熱を吸収できます。冷却性能の面で望ましい性状です。
4.正しい性状です。
絶縁耐力が大きいほど、高電圧下でも絶縁破壊を起こしにくくなります。変圧器用絶縁油では重要です。
5.正しい性状です。
化学的に安定であることは、酸化や劣化を防ぎ、長期間安定して絶縁・冷却機能を保つために必要です。
覚えるポイント
- 変圧器用絶縁油には、絶縁と冷却の役割があります。
- 絶縁油は、絶縁耐力が大きいことが望まれます。
- 冷却のためには、比熱が大きいことが望まれます。
- 安全性のためには、引火点が高いことが望まれます。
- 油の循環をよくするため、粘度は低い方が適切です。