76PM75|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
変圧器の電圧及び負荷電流が一定で周波数が低下したときの鉄損と銅損との変化の組合せで正しいのはどれか。 鉄 損ーーーー銅 損
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、変圧器の 鉄損 と 銅損 が、周波数低下によってどう変化するかを判断します。
条件は次の通りです。
- 電圧は一定
- 負荷電流は一定
- 周波数が低下
このとき、鉄損は増加し、銅損は変わりません。
解説
変圧器の損失は、大きく 鉄損 と 銅損 に分けられます。
鉄損
鉄損は、鉄心で生じる損失です。
主に次の 2 つがあります。
- ヒステリシス損
- 渦電流損
変圧器では、一次側電圧 V、周波数 f、巻数 N、最大磁束 Φm の間に、おおまかに次の関係があります。
V ∝ f × N × Φm
巻数 N と電圧 V が一定のまま周波数 f が低下すると、最大磁束 Φm は増加します。
つまり、
周波数低下
→ 鉄心中の磁束密度が増加
→ 鉄心が強く磁化される
→ 鉄損が増加
と考えます。
特に磁束密度が高くなると、鉄心が飽和に近づき、励磁電流や鉄損が増加しやすくなります。
銅損
銅損は、巻線の抵抗によって生じるジュール損です。
基本式は次の通りです。
銅損 = I²R
ここで、
- I:巻線に流れる電流
- R:巻線抵抗
です。
問題文では 負荷電流が一定とされています。
したがって、巻線抵抗が変わらないと考えると、銅損 I²R は 変わりません。
ひっかけポイント
周波数が低下すると、電圧一定では磁束が増えます。
そのため鉄損は減少ではなく 増加します。
一方、銅損は電流で決まるため、負荷電流一定なら 変わりません。
選択肢の確認
1.誤り。
銅損が変わらない点は合っていますが、鉄損は減少ではなく増加します。
2.正しい。
電圧一定で周波数が低下すると、鉄心中の磁束密度が増加し、鉄損は増加します。負荷電流が一定なので、銅損は変わりません。
3.誤り。
鉄損が増加する点は合っていますが、銅損は負荷電流が一定であれば I²R が変わらないため、減少しません。
4.誤り。
鉄損は変わらないのではなく増加します。また、銅損も負荷電流一定なら減少しません。
5.誤り。
銅損は負荷電流が一定であれば増加しません。鉄損も変わらないのではなく増加します。
覚えるポイント
- 鉄損は鉄心で生じる損失です。
- 電圧一定で周波数が低下すると、磁束密度が増加します。
- 磁束密度が増加すると、鉄損は増加しやすくなります。
- 銅損 = I²R です。
- 負荷電流が一定なら、銅損は基本的に変わりません。