77PM24|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
加速過分割照射が標準治療である腫瘍はどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
加速過分割照射は、1 回線量を小さくして 1 日 2 回など複数回照射し、全治療期間を短縮する照射法です。
標準治療として代表的に問われるのは、限局型小細胞肺癌の胸部放射線治療です。
解説
小細胞肺癌は、増殖速度が速く、放射線治療や化学療法に比較的感受性が高い腫瘍です。
限局型小細胞肺癌では、化学療法と胸部放射線治療を併用します。この胸部照射として、1 回 1.5 Gy を 1 日 2 回照射し、合計 45 Gy 程度を短期間で行う加速過分割照射が標準的治療として知られています。
加速過分割照射では、腫瘍細胞の再増殖が進む前に治療を完了しやすくなります。また、1 回線量を小さくすることで、晩期障害のリスクを抑える考え方も含まれます。
ひっかけポイント
「過分割」は 1 回線量を小さくして回数を増やすことです。
「加速」は治療全体の期間を短くすることです。
小細胞肺癌では、この両方を組み合わせた照射が重要です。
選択肢の確認
1.誤り。
食道癌では、化学放射線療法が行われますが、加速過分割照射が標準治療として最も代表的に問われる腫瘍ではありません。
2.誤り。
膵臓癌では、手術、化学療法、化学放射線療法などが病期に応じて選択されます。加速過分割照射が標準治療として代表的な腫瘍ではありません。
3.誤り。
髄膜腫では、手術、定位放射線治療、通常分割照射などが行われます。加速過分割照射が標準治療として扱われる代表疾患ではありません。
4.誤り。
肝細胞癌では、手術、ラジオ波焼灼、肝動脈化学塞栓療法、分子標的薬、定位放射線治療などが選択されます。加速過分割照射が標準治療という扱いではありません。
5.正しい。
限局型小細胞肺癌では、化学療法と併用する胸部放射線治療として加速過分割照射が標準治療として知られています。代表例は 1 回 1.5 Gy、1 日 2 回、合計 45 Gy 程度の照射です。
覚えるポイント
- 加速過分割照射は、1 回線量を小さくして 1 日複数回照射し、治療期間を短縮します。
- 標準治療として代表的なのは限局型小細胞肺癌です。
- 小細胞肺癌は放射線感受性・化学療法感受性が高い腫瘍です。
- 「1 日 2 回照射」と「小細胞肺癌」をセットで覚えます。
- 放射線治療の分割法では、通常分割、過分割、加速照射、寡分割を区別します。