76AM52第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

基礎医学大要疾病と障害の基礎成長・発達・加齢に伴う疾患

高齢者の健康障害の特徴で正しいのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、高齢者の健康障害の特徴が問われています。

高齢者では、加齢により予備能力が低下し、複数の疾患や臓器障害が同時に存在しやすくなります。

正しいのは 複数の臓器に障害が生じやすいです。

解説

高齢者では、加齢に伴って心肺機能、腎機能、肝機能、免疫機能、認知機能、運動機能などが低下します。

そのため、1 つの病気だけでなく、複数の臓器やシステムにまたがって障害が生じやすくなります。

例えば、肺炎を契機に次のような問題が連鎖することがあります。

  • 呼吸機能低下
  • 心不全の悪化
  • 腎機能低下
  • 脱水
  • せん妄
  • ADL 低下
  • 薬剤性副作用

また、高齢者では症状が典型的に出ないことも多く、発熱や痛みが目立たないまま重症化する場合があります。

ひっかけポイント
高齢者では「症状がはっきり出る」と考えないことが重要です。
症状が非典型的で、急に全身状態が悪化することがあります。

選択肢の確認

1.誤り。
高齢者では症状が非典型的に出現することがあります。感染症でも高熱が出にくい、心筋梗塞でも典型的な胸痛が乏しい、などが起こります。

2.正しい。
高齢者では臓器予備能が低下しており、複数の臓器に障害が生じやすくなります。多疾患併存も重要な特徴です。

3.誤り。
高齢者では腎機能や肝機能が低下しやすく、薬物代謝や排泄が遅れます。また多剤併用も多いため、薬物による副作用は発生しやすくなります。

4.誤り。
高齢者の慢性疾患は、感染、脱水、転倒、薬剤変更、環境変化などを契機に急激に悪化することがあります。慢性疾患だから急変しにくいとはいえません。

5.誤り。
高齢者は環境変化に弱く、入院、転居、検査、睡眠リズムの変化などで、せん妄やADL低下を起こすことがあります。

覚えるポイント

  • 高齢者では 症状が非典型的になりやすいです。
  • 高齢者では 複数疾患・複数臓器障害が起こりやすいです。
  • 高齢者では 薬物副作用が起こりやすいです。
  • 慢性疾患でも、感染や脱水を契機に急変することがあります。
  • 環境変化により、せん妄やADL低下が起こりやすくなります。

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